クルマニュース
ホンダ N BOX+ 【ニューモデル試乗】 / navi
(2012/08/30)
ホンダの技術が惜しみなく注がれた軽自動車の傑作
標準、カスタム共にターボパッケージには左右パワースライドドアが標準装備。Lパッケージは左側のみ標準となる
なりは小さくとも中はゆったり。乗り心地の良さと利便性を考慮したN BOX。それに大きな物も手軽に運べる便利さを付加したのがN BOX+である。軽最大級のヘッドクリアランスをもち、荷室のドアは大きく開く。それでは通常、ボディ剛性が脆弱になる。また、ドアが縦長だと、歪みが生じてペナペナ感が出てしまう。しかし乗り込んでドアを閉めた瞬間、「これは違うかもしれない」という予感がした。
その予感は当たっていた。シッカリしている。乗り心地がソフトですこぶる良い。路面からの凹凸を速やかに吸収するのは、サスペンションが良く動いている証拠だ。これはボディ剛性が高い証拠でもある。軽自動車の乗り心地が悪いのは、シャシーにコストをかけられないからである。だがN BOXは基本骨格に新しい素材を使い、乗用車以上にコストをかけて剛性を向上させた。先行販売したN BOXが売れて、さぞやホッとしているだろう。
エンジンとCVTの絶妙なマッチングで街中も快適
好評のカスタムも用意される。ただし2トーンカラースタイルの設定は無し。車中泊できるN BOX+の魅力を最大限に生かすアクセサリーも豊富
何よりホンダらしさを感じたのは、エンジンとトランスミッションの相乗効果による運転のしやすさ。特に、ターボモデルは素晴らしい。カタログ上の燃費はNAに劣るが、実際はターボも同じくらいかそれ以上に燃費を良くできる素質がある。ターボ車は、街中の運転に最も重要なトルクがリッターカー以上にあるからだ。NAとCVTの組み合わせも非常に良い。エンジン回転を上げずにCVTでトルクを作り、静粛性を考えながらスムーズに走らせる。街中を走るのに適したエンジンとCVTの制御はとても考えられている。エントリーモデルにもてる技術を惜しみなく投入したホンダ。世界に真似のできない素晴らしいモノ作りを見ることができた。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | N BOX+G | N BOX+G Lパッケージ | N BOX+G ターボパッケージ | N BOX+カスタム G ターボパッケージ |
駆動方式 | FF | 4WD | FF | 4WD |
トランスミッション | CVT | |||
全長×全幅×全高(mm) | 3395×1475×1780 | 3395×1475×1800 | 3395×1475×1780 | 3395×1475×1800 |
車両重量(kg) | 980 | 1040 | 1010 | 1060 |
エンジン種類 | 直3DOHC | 直3DOHC+ターボ | ||
総排気量(cc) | 658 | |||
最高出力[ps/rpm] | 43(58)/7300 | 47(64)/6000 | ||
最大トルク[Nm/rpm] | 65(6.6)/3500 | 104(10.6)/2600 | 車両本体価格 | 135万円 | 158万円 | 159万円 | 187万円 |

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