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次期セレナから搭載される日産の運転支援システム「プロパイロット」とは / navi

(2016/08/07)

▲搭載が予定されている次期セレナでプロパイロットシステムを体感した。とても乗り心地が良かったが、市販車はさらに静粛性などが改善されてくるというから期待大だ ▲搭載が予定されている次期セレナでプロパイロットシステムを体感した。とても乗り心地が良かったが、市販車はさらに静粛性などが改善されてくるというから期待大だ

プロパイロットは自動運転化の初めの一歩

近々発売される新型セレナから搭載されることになる「プロパイロット」システムをテストコースで試したので報告したい。初めに理解していただきたいのは、日産自動車が自動運転とうたっている現在の技術は、テレビCMのようにドライバーが手放しでわき見をしながら運転できるようなイメージとは違うということだ。実際は基本的な運転マナーを守ったうえでのドライバー支援システムである。言い換えれば自動運転への初めの一歩だろう。

試乗前に注目したポイントは大きく2つ。1つ目は単眼カメラで立体的に距離を測り車線を認識させている技術だ。2つ目は、プロパイロットシステムを搭載するセレナの販売予定価格が300万円を切るということ。高度なドライバー支援システムを搭載してこの価格設定というのは消費者にとって嬉しいニュースだろう。

素晴らしいのは“カメラ1つ”ですべての情報を把握する技術

プロパイロットが作動する範囲は、左右に白線もしくは黄線がある単一車線道路である。追い越しなどは次のステップとなる。

まず素晴らしいのは、単眼カメラだけで前の車との距離を測り、左右の車線も認識させるという技術。さらにその情報を専用のECUをかえしてステアリング、ブレーキ、電子スロットルへ情報を送り込み、設定した速度(時速30km~100km)でコントロールして走らせる技術だ。

プロパイロットの操作方法は簡単。先導車に従って追走し、ステアリングに取り付けられた「PILOT」スイッチを押す。車線がはっきりしてない場所だと認識までに時間がかかるため、すべての情報を読み取るまでには少々時間を要した。モニター状に支援モード作動のダイアログが出てきたところで、セットスイッチを押せば追従が始まる。

▲プロパイロットの使い方は、ステアリングのボタンで行える。操作方法は非常に簡単だったが、スイッチが少々硬く押しにくい印象を受けた ▲プロパイロットの使い方は、ステアリングのボタンで行える。操作方法は非常に簡単だったが、スイッチが少々硬く押しにくい印象を受けた

プロパイロットはドライバーの操作ミスを広くカバーする

テストコースということと、システム精度を体感したいために、ステアリングはとても軽く握っているが、車が一生懸命に車線中央を走ろうとしているのがよく分かる。はっきり言って担当編集者より丁寧で上手な運転だ(本人も認めている)。車線から逸脱しそうになってコントロールするのではなく、常に車線内の中央を走るので不安はない。この部分は風や路面の凹凸による影響があっても発揮することから、おそらくドライバーの疲労はかなり軽減できるだろう。

疲れてくると無意識に車線の中央を走ろうとする思考が低下し、左右どちらかに寄り気味のライン取りとなるケースがある。これをプロパイロットが補ってくれるという高度な運転支援システムである。前車追従もかなりスムーズだ。感心したのは車間を保つためのブレーキの制御。雨天のときは特にこういうブレーキが必要だろうという上手なブレーキングをする。また、カーブもビックリするほどリニアでキレイにさばいていった。

プロパイロットはドライバーの疲労による操作ミスを広くカバーできるシステムであることは間違いない。コストをかけずにこれだけの制御技術を商品化したところが、日本の技術者らしい。今後、一般道や高速で試すのが楽しみなシステムだ。

▲車線がはっきりしない場所では認識に少し時間を要する。スタンバイ完了前のモニターは写真のような状態をキープする ▲車線がはっきりしない場所では認識に少し時間を要する。スタンバイ完了前のモニターは写真のような状態をキープする
▲車線を把握しプロパイロットモードの準備ができると、モニターがグリーンに変わる。ここでスイッチを押せばアクセル、ブレーキ、ステアリングが自動で動き出す ▲車線を把握しプロパイロットモードの準備ができると、モニターがグリーンに変わる。ここでスイッチを押せばアクセル、ブレーキ、ステアリングが自動で動き出す
▲コーナーでも車線の中央を上手にトレースしていく。ステアリングから手を離すと数秒で警告ランプが点灯する。手放し運転ができるというわけではないことを理解しておこう ▲コーナーでも車線の中央を上手にトレースしていく。ステアリングから手を離すと数秒で警告ランプが点灯する。手放し運転ができるというわけではないことを理解しておこう
text/松本英雄
photo/尾形和美
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