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ついに誕生した、世界に通用する国産プレミアムクーペ「レクサス LC」。その“浮つきのない大人の仕様”を堪能(試乗レポート) / navi

(2017/05/15)

▲レクサス(LEXUS)が、変革の象徴として生み出したフラッグシップクーペ。その最先端技術や徹底的な作り込みを、試乗から読み解く ▲レクサス(LEXUS)が、変革の象徴として生み出したフラッグシップクーペ。その最先端技術や徹底的な作り込みを、試乗から読み解く

国産では最高峰の一級品グランツーリスモ

日本の自動車メーカーからようやく“世界に通用するプレミアムクーペ”へ名乗りを上げるに値するモデルが誕生した。レクサス LC 500h/500である。

ロングノーズショットデッキと2+2のキャビンからなるスタイリングは、ラグジュアリークーペに相応しい。レクサスのアイデンティティであるスピンドルグリルも、さらに主張を強め、ロー&ワイドが強調されたデザインに。これにより、路面に這うようないでたちがより際立つようになった。

もちろん、エクステリアだけではない。その性能も「世界に放つ一級品のグランツーリスモ」だ。今回は、そう賞賛するに至った要因をお伝えしよう。

▲2012年・デトロイトオートショーで発表され、大きな反響を呼んだコンセプトカー「LF-LC」を、より魅力的に具現化することに成功。新世代レクサスの幕開けを象徴している ▲2012年・デトロイトオートショーで発表され、大きな反響を呼んだコンセプトカー「LF-LC」を、より魅力的に具現化することに成功。新世代レクサスの幕開けを象徴している

LC 500h(ハイブリッド車)試乗

技術立国の日本らしく、「マルチステージハイブリッドシステム」という世界初の技術が盛り込まれた最高級クーペだ。

発進は、モーターのみで動き出す。しかし単純にEV(電気自動車)走行だという言葉では表したくはない走りだ。静かなことはもちろん、路面から伝わるインフォメーションの音が「トンッ、トンッ」と心地良い。サスペンション性能の良質さを物語っている。

そのまま市街地をジェントルに走らせてみたが、なかなかエンジンに火が入らない。さらにアクセルを踏み込むと何事もなかったようにスムーズにエンジンが始動した。ギアの歯切れも良く、ステップアップのシフトワークはスポーティだ。これは、レクサスGSなどの電気式無段階変速機を体感したことがある人なら同様に感じるかもしれない。しかしLCの場合、アクセルの動きと車の動きがより同調している。これが、今回始まった「マルチステージハイブリッドシステム」の威力だ。

続いて、高速道に入る。本線合流時にさっそく、以前の3.5L・V型6気筒ユニットとは全く別物だという実感を得た。とにかくスムーズなエンジン回転なのだ。加えて、エンジンの剛性も高くなったように感じたのは、耳障りなノイズバイブレーションがなく、心地良かったからだろう。加速も良く、スムーズに合流できた。人によっては、自分の運転が上手くなったように錯覚してしまうほどの性能かもしれない。

時速70km前後のステアリングフィールはとても軽やかだ。セレクターモードを「ノーマル」から「スポーツ+」にすると、ステアリングの重みが増す。このモード独特の“しっかり感”は、私の好みだった。

サスペンションもしっかりと動いている。フレームへのバイブレーションは皆無だ。シャシー剛性の高さも、耳に届く高周波音が証明してくれた。横風が強いエリアでも、極めて良好な安定性。ラグジュアリーなステアリングフィールである一方、反応が速くスポーティな性能も垣間見える。

リア車軸上に搭載されたバッテリーの影響だろうか、高速のつなぎ目でボトムの動きにダンパーがリニアに収束できていない雰囲気はあったが、あえて厳しく採点すれば、の話である。

今まで試乗したラグジュアリーハイブリッドの中では、ブレーキフィールはリニアでとても良好だ。静粛性も素晴らしい。高速のコーナーは、特に気持ちが良かった。静かに速く走らせるのも、ラグジュアリークーペらしいジェントルな心得である。

▲新開発のマルチステージハイブリッドシステム。レクサス・ハイブリッド・システムに変速機構を直列に配置した、世界初の機構だ ▲新開発のマルチステージハイブリッドシステム。レクサス・ハイブリッド・システムに変速機構を直列に配置した、世界初の機構だ

LC 500(ガソリン車)試乗

こちらは、V型8気筒に10速ATという、フラッグシップに相応しいハイパフォーマンスモデルだ。スターターボタンを押すと、ハイブリッドの500hとは違う、重厚感あるハーモニックなエグゾーストノート。官能的にその気にさせてくれる。

10速ATは、発進時の1速を除いて2から10速までロックアップを行い、トルクコンバーターの滑りは生じない。すなわち、ダイレクトな状態である。街中も心地良くエンジン回転を伸ばしながら歯切れの良いステップアップで、高級な雰囲気を与えてくれた。500hよりも、リアのサスペンションがしなやかに動く印象で、キャビン内の音と振動に質の良さを感じる。

そのまま高速道へ。500h同様に鋭く踏み込んでみたが、やはりハイパフォーマンスのエンジンユニットだ。伸びやかで、すこぶる気持ちがよい。ジェントルながらに電光石火の加速は、暴力的でなく上品だ。コーナリング中のボトム時も、500hより安定性が高く、乗り心地良く感じだ。ステアリングの修正なしに、狙ったコースのトレースが可能だ。ハンドリングマシンとしては、LC500に軍配が上がるだろう。一方、燃費はカタログで見るとダブルスコアで500hが上回る。どちらを選ぶかは、ドライバーが何を優先したいかによるだろう。

いずれにしても、LCは“浮つきのない大人の仕様”だ。還暦を迎えても、疲れずドライビングできる最高級のラグジュアリークーペに違いない。

▲室内空間はレザーやアルカンターラを使用したエレガントなデザイン。表皮巻き、ステッチなど、とにかく贅沢な空間が所有する歓びを高める(写真はアルカンターラ仕様) ▲室内空間はレザーやアルカンターラを使用したエレガントなデザイン。表皮巻き、ステッチなど、とにかく贅沢な空間が所有する歓びを高める(写真はアルカンターラ仕様)
▲ボディカラーはメーカーオプション合わせ全11色(写真はネーブルスイエローコントラストレイヤリング) ▲ボディカラーはメーカーオプション合わせ全11色(写真はネーブルスイエローコントラストレイヤリング)


【SPECIFICATIONS】
■グレード:LC 500h ■乗車定員:4名
■エンジン種類:V型6気筒DOHC ■総排気量:3456cc
■最高出力:220 (299) / 6600 [ kW(ps)/rpm]
■最大トルク:356 (36.3) / 5100 [N・m(kgf・m)/rpm]
■モーター最高出力:132 (180)[ kW(ps)]
■モーター最大トルク:300 (30.6)[N・m(kgf・m)]
■駆動方式:2WD・FR ■トランスミッション:CVT
■全長×全幅×全高:4770×1920×1345(mm) ■ホイールベース:2870mm
■車両重量:2000kg
■JC08モード燃費:15.8(㎞/L)
■ガソリン種類/容量:ハイオク/82(L)
■車両価格:1350万円~(税込)

■グレード:LC 500 ■乗車定員:4名
■エンジン種類:V型8気筒DOHC ■総排気量:4968cc
■最高出力:351 (477) / 7100 [ kW(ps)/rpm]
■最大トルク:540 (55.1) / 4800 [N・m(kgf・m)]
■駆動方式:2WD・FR ■トランスミッション:10AT
■全長×全幅×全高:4770×1920×1345(mm) ■ホイールベース:2870mm
■車両重量:1940kg
■JC08モード燃費:7.8(㎞/L)
■ガソリン種類/容量:ハイオク/82(L)
■車両価格:1300万円~(税込)

text/松本英雄
photo/篠原晃一
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