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トヨタが世界に誇れる技術で作り上げた高級ミニバン、アルファード&ヴェルファイア / navi

(2018/02/12)

▲アルファード&ヴェルファイアの販売台数は、年間で約9万台。 売れている車が故、マイナーチェンジでもより良い車をユーザーに届けるべく、コストをかけて開発するはずなので試乗が楽しみだ ▲アルファード&ヴェルファイアの販売台数は、年間で約9万台。 売れている車が故、マイナーチェンジでもより良い車をユーザーに届けるべく、コストをかけて開発するはずなので試乗が楽しみだ

エクステリアの高級感がアップし安全性も向上

現行の30型は、高級ミニバンの世界観を作り上げていて、登場から3年が経過しても古さは皆無だ。

発売当初は複雑な造形だけにボディの面の歪みに苦労した様子がうかがえた。が、今回のマイナーチェンジを目の前にしてくまなく見回すと、生産の精度が向上し品質の高さがサイドに映し出されている。

造形的にも飽きのこない柔らかい面を基調として、フェンダーのラインにクラシカルな陰影をつけることで、高級車としての造形を演出している。

サイドラインよりも下側をどっしりとさせ、安定感も作り出していてボリューム的にも申し分ない。

今回のマイナーチェンジでは、高性能化した単眼カメラとレーダーによるプリクラッシュセーフティや待ち望んでいたクルーズコントロール時におけるレーンキープをアシストする「レーントレーシングアシスト(LTA)」なども標準化している。

パワーユニットは2.5L 直4から3.5L V6、そして2.5Lのハイブリッドとなる。3.5Lには従来の6速ATから8速ATに変更されている。

ダイレクトな走りの3.5L V6エンジンで、静粛性も高い

▲初めに試乗するモデルはヴェルファイアのZGという3.5L V6エンジンが搭載されたモデルだ ▲初めに試乗するモデルはヴェルファイアのZGという3.5L V6エンジンが搭載されたモデルだ

このV6はボアストロークの値こそ従来型と同様だが、中身は新世代である。フリクション低減はもちろん燃焼解析も見直し301psの最高出力を発生させる。それでいて燃費は以前よりも1割以上向上しているのだとか。

エンジンを始動するとアイドリングから静粛性が高いとわかる。Dレンジに入れてゆっくりと走り出す。

クロスレシオ化したATは、わからないうちに速度とアクセル開閉度に応じてどんどんシフトアップする。スムーズだがシフトごとに気持ちよく切れの良さを感じる。これがダイレクトの証しであろうか。

▲一般道の走行は静粛性に優れ、ボディ剛性も向上した印象がサスペンションの動きから想像できる。ダンパーも速度が低いレンジから細かく動く。以前よりも一層スポーティな雰囲気だ ▲一般道の走行は静粛性に優れ、ボディ剛性も向上した印象がサスペンションの動きから想像できる。ダンパーも速度が低いレンジから細かく動く。以前よりも一層スポーティな雰囲気だ

高速走行にステージを移す。料金所でゆっくりとETCゲートを抜けた瞬間、一気にアクセルを開けて素早く合流しようと加速した瞬間にホイールスピンが起こった。

マイナーチェンジ以前の3.5Lは、もっと回転が上がったところで最大トルクを発生させたが、ほぼ新エンジンのV6は、早い段階から一気に高揚させるセッティングだ。これは好みが分かれるかもしれない。

2トンを超えるボディをグイグイと加速させる。エンジンはバイブレーションもなく、とてもスムーズになった。

3車線のところでクルーズコントロールとLTAを試す。軽くステアリングを握ってレーンの追従はどんなものかと集中してドライブする。

レーンキープは中央よりも左側を捉えるセッティングのようだ。これには安全に対するトヨタの考え方があると思う。

そしてステアリングを軽く持っているだけではすぐに警告が出る。自分の手でしっかりと運転してほしいという考え方だ。しかし、いざというときにはレーンキープのサポートが素早く介入する。

個人的にはアシストがない方がコーナーをトレースしやすいと思った。自分のラインとLTAのトレースとの違いが発生するからである。

コーナリングや横風に対しても、とてもスタビリティが高くドライブを楽しめるシャシーなので、新東名などの本当に緩やかなロングドライブ時には威力を発揮してくれるのだろう。

高級な空間の居住性がよりアップしたエグゼクティブラウンジ

▲次に試乗するアルファードのグレードは、トップレンジのE-Fourエグゼクティブラウンジ Sのハイブリッドだ。このグレードは、特に加飾がキリッと際立つ ▲次に試乗するアルファードのグレードは、トップレンジのE-Fourエグゼクティブラウンジ Sのハイブリッドだ。このグレードは、特に加飾がキリッと際立つ

続いては、これぞ嫡流のコンフォート高級ミニバン、アルファードの登場だ。フロントマスクの加飾が存在感を増した。

▲新色のダークレッドマイカメタリックはエアログレード専用。エアロをまとったキャラクターにピッタリのカジュアルな色合いで個性的だ ▲新色のダークレッドマイカメタリックはエアログレード専用。エアロをまとったキャラクターにピッタリのカジュアルな色合いで個性的だ

MCでもハイブリッドのパワーソース系に変更はない。早く豪華な後部座席に乗りたい気持ちを抑えながら運転席へ。Powerスイッチのボタンを押して静々と走らせる。モーターのみでの走りは静かだ。

走り出しは実にスムーズで、ハイパフォーマンスカーにありがちな神経質さはない。

3年前に試乗したとき、アルファードのハイブリッドモデルは、バッテリーの重さと支える剛性不足でV6モデルよりも印象が良くなかった。ホイールベース中央部分のバイブレーションが気になったからだ。

しかし今回は全くそういったしぐさを見せない。ボディの接着剤を増やした剛性向上の威力は本物だ。

アクセルを踏み込むとエンジンが始動するが、以前よりもぐっと静粛性が高く、振動も少ない。V6モデルよりも大人の味付けで好感がもてる。

ステアリングを握りながら後部席の居心地が気になってきた。早々に自分の試乗を終えて編集者に運転してもらい、後部席に座ってエグゼクティブを堪能する。

とても居心地がいい。これは遠くに行きたくなる。運転手さんに任せ、後部席をリッチに2人で使ったドメスティックトラベルが似合う。まさにショーファードリブンだ。

▲時間がかかってもその時間も旅行の楽しみになる。それがアルファード エグゼクティブラウンジ Sである ▲時間がかかってもその時間も旅行の楽しみになる。それがアルファード エグゼクティブラウンジ Sである

【SPECIFICATIONS】
■グレード:ヴェルファイア 3.5 ZG ■乗車定員:7名
■エンジン種類:V型6気筒DOHC ■総排気量:3456cc
■最高出力:221(301)/6600 [kW(PS)/rpm]
■最大トルク:361(36.8)/4600-4700 [N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:8AT
■全長x全幅x全高:4935x1850x1950(mm) ■ホイールベース:3000mm
■ガソリン種類/容量:無鉛プレミアム/75(L)
■JC08モード燃費:10.8(㎞/L)
■車両価格:494.748万円(税込)

■グレード:アルファード ハイブリッド 2.5 エグゼクティブ ラウンジ S ■乗車定員:7名
■エンジン種類:直列4気筒DOHC+モーター ■総排気量:2493cc
■最高出力:112(152)/5700 [kW(PS)/rpm]
■最大トルク:206(21.0)/4400-4800[N・m(kgf・m)/rpm]
■フロントモーター最高出力:105(143)[kW(PS)]
■フロントモーター最大トルク:270(27.5)[N・m(kgf・m)]
■リアモーター最高出力:50(68)[kW(PS)]
■リアモーター最大トルク:139(14.2)[N・m(kgf・m)]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:CVT
■全長x全幅x全高:4950x1850x1950(mm) ■ホイールベース:3000mm
■ガソリン種類/容量:レギュラー/65(L)
■JC08モード燃費:18.4(㎞/L)
■車両価格:750.816万円(税込)

text/松本英雄
photo/尾形和美
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