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魔法の絨毯のようなロールス・ロイス ファントムは、運転席こそが特等席だ / navi

(2018/05/09)

▲1925年の初代登場以来、「世界最高の乗用車」であり続けるロールス・ロイスの最上級モデル。シンプルな開発コンセプト「世界最高の車を造ること」によって、14年ぶりにモデルチェンジを果たした8世代目が登場した ▲1925年の初代登場以来、「世界最高の乗用車」であり続けるロールス・ロイスの最上級モデル。シンプルな開発コンセプト「世界最高の車を造ること」によって、14年ぶりにモデルチェンジを果たした8世代目が登場した

前で乗るべきか後ろに乗るべきか……それが問題

トルステン・ミューラー・エトヴェシュ社長いわく、「最近の若い金持ちはショーファー(お抱え運転手)を雇わず、自分で運転することを好む」のだそうである。

それゆえ、8世代目となる新型ファントムは、全く新しいアルミニウム・スペースフレーム・アーキテクチャーを得て、見事なまでのドライビングカーとなった。

標準ボディ(全長5.7m)はもちろん、エクステンド(6m)でも、大いにファン・トゥ・ドライブだったのだ。

実は、ファントムというとやはりショーファー・ドリブンなのだから、と、まずは後席に座ってみたのだ。

そして、あまりの静けさと乗り心地の良さに、あっという間に熟睡してしまった。準ボディもロングも変わらずで、日中、こんなによく眠った試乗会は初めてだった。

もうその時点で、さすがはファントムの新型だと大いに納得したが、驚きはむしろ後席よりも前席にあったというわけである。

前に座っても、圧倒的な静かさ(何しろ風を切る音がしないのだ)と、恐ろしく身体に馴染む乗り心地は、後席と同じ感覚だ。

そこに、運転する楽しみが加わるわけだから、驚かずにいられるだろうか?

ツインターボ化された6.75LのV12エンジンは、ウルトラシルキーで、丁寧な出力特性ながら、すさまじい力で巨体を前へ前へと押し出す。

狭いワインディングロードも走ったが、後輪操舵のおかげもあって、大きさをまるで感じさせないハンドリング性能をみせた。

ブガッティ シロンとは正反対、だけれども、同じく最高の乗用車である。夢の車という点でも同じだが。

▲セルフレベリング・エアサスペンションなどによって、現代版「魔法の絨毯のような乗り心地」に。後輪操舵システムも備わった ▲セルフレベリング・エアサスペンションなどによって、現代版「魔法の絨毯のような乗り心地」に。後輪操舵システムも備わった
▲直立した伝統的デザインのダッシュボード。クロームフレームで囲まれた計器類は強化ガラスの中に ▲直立した伝統的デザインのダッシュボード。クロームフレームで囲まれた計器類は強化ガラスの中に
▲観音開きのコーチドアもロールス・ロイスの伝統。全長とホイールベースが220mm長い、エクステンデッドホイールベースもラインナップ ▲観音開きのコーチドアもロールス・ロイスの伝統。全長とホイールベースが220mm長い、エクステンデッドホイールベースもラインナップ
text/西川淳
photo/ロールス・ロイス・モーター・カーズ

【SPECIFICATIONS】
■グレード:PHANTOM ■乗車定員:5名
■エンジン種類:V12DOHCターボ ■総排気量:6750cc
■最高出力:571/5000[ps/rpm]
■最大トルク:900/1700[n・m/rpm]
■駆動方式:FR ■トランスミッション:8AT
■全長x全幅x全高:5770x2018x1646(mm) ■ホイールベース:3550mm
■車両価格:5460万円

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