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新型アテンザからは開発陣の努力がしっかり伝わってきて、まさに“フラッグシップ”と呼ぶにふさわしいモデルになった / navi

(2018/08/03)


▲2018年6月21日に発売が開始となったマツダ アテンザの大幅改良モデル。今回は公道で試乗する機会を得たのでインプレッションをお伝えしたい
▲2018年6月21日に発売が開始となったマツダ アテンザの大幅改良モデル。今回は公道で試乗する機会を得たのでインプレッションをお伝えしたい

開発陣の自信があふれる1台

今でも忘れない試乗会がある。2013年1月14日に行われた新しいディーゼルエンジンを搭載したマツダ アテンザの試乗会だ。

その際に試乗した2.2LのSKYACTIV-Dを搭載したディーゼルモデルのセダンとワゴンは、どちらも素晴らしい加速で魅力的だった。

特にワゴンの方は剛性が高く静粛性も良いと感じた。

一方で、セダンはBピラーから後ろのプラットフォームに振動を感じ、またAピラーから伝わる音も気になっていた。当時のマツダの技術陣は相当苦労したはずだ。

音を消すためにサイドウインドウもラミネート入りの2重ガラスにもしたようだが、それでも十分に満足することはできなかったのだろう。

あれから5年が経過した。その時から知っている開発トップの方は、自信を持って「満足してもらえる領域に達した」と話をしていたのでとても楽しみにしていた。

今回は、ボディタイプや駆動方式が異なる3台に試乗することができたのでレポートしたい。

すぐに静粛性が上がったことがわかる

■アテンザ セダン SKYACTIV-G 2.5L 2WD(6AT)

初めに2.5L SKYACTIV-Gを搭載したガソリンモデルの試乗だ。

横置きエンジンを搭載した国産セダンで、唯一スポーティなハンドリングを感じることができる1台であるため、どれほど性能が向上したのか期待が高まる。

エクステリアを見てみると、どっしりと落ち着いた顔つきになり、フロントグリルは奥行き感を出した意匠に変更されており、ヘッドライトも精悍さが増した。

ドアを開けると剛性感が以前とは違うことがすぐにわかる。閉めたときも同様にしっかりとしており、別物のように感じる。

インテリアの質感と形状は、フラッグシップにふさわしい様相になった。

手触りも文句ない。やはりマツダは細部までこだわるメーカーなので、触れる部分の素材もしっかりしている。インナーオープナーレバーやそれに伴う調度品などの手触りも文句ない。

しかし、どんなに調度品を高級感ある域まで高めても、静粛性やハンドリングがプアでは意味がない。

2.5Lガソリンエンジンは、トルクの盛り上がり方がナチュラルなため、2WDでも十分なトラクションを生む。

急な加速でもハンドルを取られることはなく、走り出しはとても上品だ。4気筒だが振動も抑えられ静かである。

ボディ剛性も格段に向上しているので、サスペンションが良く動き、追従性も良い。リアのバイブレーションはかなり低減し車内の静粛性は向上している。


▲フロントグリルのデザインは立体感と骨格の強さ、重心の低さ、広がり感を強調したという
▲フロントグリルのデザインは立体感と骨格の強さ、重心の低さ、広がり感を強調したという
▲L Packageでは、ナッパレザーシートや本杢パネルなど素材にこだわったものが使われている
▲L Packageでは、ナッパレザーシートや本杢パネルなど素材にこだわったものが使われている

■アテンザ セダン SKYACTIV-D 2.2L 4WD(6MT)

次はSKYACTIV-Dの4WD MT仕様である。少しマニアックな選択にはなるが、4.0L級のトルクを持ったMTのセダンは、ヨーロッパ的で運転が好きな人にはたまらないパッケージングであろう。

2.2LのSKYACTIV-Dは改良され出力も向上した。高トルクなので、横置きエンジンンFFであると加速時にハンドルが取られたり、トラクションが希薄になりやすい傾向にある。

しかもMTはパワーの伝達がダイレクトなので、しっかりと動力を伝えられる4WDが合っている。とても乗りやすく静粛性も以前とは別物だ。

1速から2速、3速へとシフトアップを図る。高速の料金所を経て一気に加速すると、とても速くスポーツカーのようだ。

動力がリアにもしっかり分散され、安定感はとてもいい。この出力を確実に路面に伝えるのは4WDでなければならない。

また、シャシー剛性が向上しているので、コーナリング時でもステアリングや車体の動きにいたずらはない。特に、アクセルを開けた状態では高速コーナの安定感は高い。

4WDの方が前後バランスも良く、リアが落ち着くため乗り心地も良い。シャシーのバイブレーションも2WD仕様に比べて少なく、よりコンフォートだ。

意のままに車を走らせたい人にはたまらない仕様だろう。

■アテンザ ワゴン SKYACTIV-D 2.2L 4WD(6AT)

最後は2.2L SKYACTIV-D搭載の6AT 4WD仕様だ。

走り出すとすぐに、本当に静かになったことがわかる。AT仕様だとさらにマツダのフラッグシップにふさわしいゆとりを感じる。

発進から加速の立ち上がりはスムーズで、安定したステアリングフィールだ。4WDとこのエンジンの仕様は、荷重と動力が分散されて乗り心地も良くなる。

内装の質感と走りがマッチし、MTよりもずっと大人の雰囲気になれるのだ。

高速のクルージングも心地よく、発売当初の頃とは全く別の車だ。ジャブのように打たれたリアセクションのバイブレーションは皆無であることを4WDではさらに感じる。これなら安定感あるハンドリングを実現できる。

ただひとつ気になったのは、中間加速の際にエンジンとATのレスポンスが留まる状態が続く点だ。燃費を気遣ってのことだろう。

さらに踏み込めばもちろん加速はするが、エンジン音が大きくなり優雅なゆとりある加速ではなくなるのだ。

しかし、そこまで要求したくなるようなポテンシャルを持つ車であり、このプラットフォームをあきらめずに改良したエンジニアの努力に敬意を払いたい。


▲新型アテンザはゆとりも手に入れ、名実ともにフラッグシップモデルとなった
▲新型アテンザはゆとりも手に入れ、名実ともにフラッグシップモデルとなった
text/松本英雄
photo/篠原晃一

【SPECIFICATIONS】

■グレード:セダン 25S L Package ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHC ■総排気量:2488cc
■最高出力:140(190)/6000 [kW(ps)/rpm]
■最大トルク:252(25.7)/4000 [N・m(kgf・m)/rpm]
■使用燃料・タンク容量:レギュラー・62L
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6AT
■全長x全幅x全高:4865x1840x1450(mm) ■ホイールベース:2830mm
■車両価格:354.24万円(税込)

■グレード:セダン XD L Package ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:2188cc
■最高出力:140(190)/4500 [kW(ps)/rpm]
■最大トルク:450(45.9)/2000 [N・m(kgf・m)/rpm]
■使用燃料・タンク容量:軽油・52L
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:6MT
■全長x全幅x全高:4865x1840x1450(mm) ■ホイールベース:2830mm
■車両価格:419.04万円(税込)

■グレード:ワゴン XD L Package ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:2188cc
■最高出力:140(190)/4500 [kW(ps)/rpm]
■最大トルク:450(45.9)/2000 [N・m(kgf・m)/rpm]
■使用燃料・タンク容量:軽油・52L
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:6AT
■全長x全幅x全高:4805x1840x1480(mm) ■ホイールベース:2750mm
■車両価格:419.04万円(税込)

マツダ アテンザ セダン(現行型)のカタログはこちら マツダ アテンザ ワゴン(現行型)のカタログはこちら
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