新車のことならカーセンサーラボnavi最新クルマニュースニュース一覧こんなの売れるに決まってる! 歴代ファンも裏切らず現代の期待にも応えた新型ジムニー/ジムニーシエラ / navi

クルマニュース

こんなの売れるに決まってる! 歴代ファンも裏切らず現代の期待にも応えた新型ジムニー/ジムニーシエラ / navi

(2018/09/04)


▲今年7月の発売から話題沸騰のスズキ新型ジムニー。MT車のみだが、試乗して改めて分かった魅力について紹介したい
▲今年7月の発売から話題沸騰のスズキ新型ジムニー。MT車のみだが、試乗して改めて分かった魅力について紹介したい

話題の新型ジムニーをオン/オフで堪能

発売以降、話題沸騰のスズキ ジムニー。せっかくなので、その長い歴史や先代車オーナーであった私自身の経験なども踏まえ、感想を述べたいと思う。前置きが少々長くなるが、お許し願いたい。

スズキは、世界的な自動車メーカーでありながら世界最小のラダーフレームをもって、この「ジムニー」を作った。

初代から数えれば50年近い歴史をもつモデルであるが、その成長過程で、世の4WDの主流が「フルタイム式」になろうとも、「パートタイム式」を貫き、どんなにコストがかかろうとも「ラダーフレーム」ボディにこだわり、どんなに「時代遅れ」と言われようとも、確実で実績のある「リジットアクスル」を発売当初から変わらず採用している。

さらに言えば、ステアリング装置は「ボール・ナット式」。これは、ステアリングに伝わる振動を軽減し、よりストロークを稼ぎ出してくれる装置であるが、現在トラック以外に装着モデルはないのでは? というような代物だ。乗り手に優しい形式だとはいえ、独立懸架が主流の昨今では絶滅寸前の装置である。

こうしていくつか特徴を挙げるだけでも、いかにジムニーというモデルが唯一無二で希有な存在であるかがご理解いただけるだろう。

ちなみに私は過去に、2代目ジムニーを所有していた。550cc 2ストローク3気筒の「SJ30型」と4気筒1000ccの「SJ40型」だ。道なき道も、岩の地形も軽量ボディで走破してくれる素晴らしい車であったことを覚えている。

一方で、3代目はスタイルが少々近代化してしまい、原点の継続性という面では疑問を持っていたため、今回の新型は改めて“原点に戻る”デザインで好感が持てた。


▲2018年7月5日に発表された新型ジムニー(左)と、ジムニーシエラ(右)。曲面を抑えて作り上げたボディは見切りの良さにも貢献している
▲2018年7月5日に発表された新型ジムニー(左)と、ジムニーシエラ(右)。曲面を抑えて作り上げたボディは見切りの良さにも貢献している

ジムニー(4人乗り軽)× オフロード

今回試乗したのは、5MTのジムニーとジムニーシエラ。ジムニーはオフロードで、シエラは公道で、とコース環境が違ったので、それぞれについて細かくインプレッションをお伝えしたい。

まずはジムニーのオフロード試乗。660ccターボエンジン・5MT車に大人4人がフル乗車し、性能を試した。

走り出しは最終減速比をローギアに。さっそく力強い。さらに4WDにするトランスファーをローレンジに切り替えたところ、2速発進でも十分なほど力強い。トランスミッションのギア比と相まってより強力である。

そのまま林道のヒルクライムをゆっくりと上った。サスペンションがしなやかに動くので、同乗者の体の揺れも穏やかだ。

片輪が浮いてしまうほど凸凹な地形のコースでは、空転した車輪にも細かくブレーキ制御がかかり、反対側の車輪に動力を伝えてくれた。軽自動車といえど、電子デバイスの進化は素晴らしい。たとえ対角線状に車輪が浮いても、この制御を使えば動力は伝わるので、タイヤのパフォーマンスさえ見合っていれば、大概のラフロードは走破できてしまうだろう。


▲凸凹道を難なく走り抜けるジムニー
▲凸凹道を難なく走り抜けるジムニー

さらに険しいセクションになると、660ccターボは低速トルクが難しいとも感じたが、半クラッチを少し使って過給圧を高めれば一気に出力が高まり、ある程度スムーズに脱出ができた。軽量だからこその身のこなしである。

ハシゴフレームを使ったリジットタイプの4WDでありながら、1トンそこそこの車重に収めているのは、軽量化に取り組んできたスズキだから成し得る業だ。


スズキ ジムニー Photo:尾形和美

ジムニーシエラ(4人乗り)× 一般道

ジムニーシエラは、一般道にて走行した。

試乗車は、1500cc・4気筒ユニットのレギュラーガソリン仕様、5MT車。

乗り込む前にテールゲートを開いてみた。しっかりとしたヒンジで、この価格帯の車とは思えない重厚さだ。改めて感心する。

インテリアは、硬派なSJ30型からの流れをくんでいるように思える。近年のスズキは、車種に合ったインテリアをデザインするのが上手だ。おまけに使い勝手と質も高く、コストパフォーマンスが抜群に良い。

そのまま試乗に出る。いざ、1速に入れて走り出すと、ストール点が低く、エンジン回転が少なくても粘り強さを感じた。ギアは5速直結のクロスレシオ。2速から回転が下がりにくいシフトワークで、操っていて気持ちが良い。トルクが太いわけではないが、静粛性はとても良く、エンジンの剛性も高いと感じた。

そして、とにかく乗り心地が良いのだ。驚くほど良い。

そもそも、ハシゴフレームとボディは違う動きをするため、その動きに対し、ボディマウントをどのように設計するかがエンジニアの腕の見せどころだ。

ハシゴフレームは強靭そうに見えて、左右の動きへの追従性が甘くなるのが弱点。これが、段差を乗り越えた際などのバイブレーションを引き起こすのだ。

しかしジムニーもジムニーシエラも、この部分は申し分ない。剛性も振動の吸収性もすこぶる良い。前後リジットアクスルとは思えない乗り心地だ。

先述した「ボール・ナット式」のステアリングは、ダイレクトさがうんぬん……というより、“急にハンドル操作をしても、車体がブレイクアウトするような動きになりにくい”といった利点を感じた。今回はオフロードを走っていないが、ラフな道ではストロークに貢献するだろう。

2台はまさに、スズキにしかできない技術力が詰まったモデルだった。それでいて、原点を忘れていない、貴重なモデルだ。この技術と伝統が今後も継承されることを願う。


Photo:尾形和美

Photo:尾形和美
text/松本英雄
photo/尾形和美

【SPECIFICATIONS】
■車種・グレード:ジムニー・XC ■乗車定員:4名
■エンジン種類:直列3気筒DOHC + ターボ ■総排気量:658cc
■最高出力:47(64)/6000 [kW(ps)/rpm]
■最大トルク:96(9.8)/3500[N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:5MT
■全長x全幅x全高:3395 x 1475 x 1725(mm) ■ホイールベース:2250mm
■ガソリン種類/容量:レギュラー/40(L)
■WLTCモード燃料消費率:16.2(㎞/L)
■車両価格:174.42万円(税込)

■車種・グレード:ジムニーシエラ・JC ■乗車定員:4名
■エンジン種類:直列4気筒DOHC ■総排気量:1460cc
■最高出力:75(102)/6000 [kW(ps)/rpm]
■最大トルク:130(13.3)/4000[N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:5MT
■全長x全幅x全高:3550 x 1645 x 1730(mm) ■ホイールベース:2250mm
■ガソリン種類/容量:レギュラー/40(L)
■WLTCモード燃料消費率:15.0(㎞/L)
■車両価格:192.24万円(税込)

スズキ ジムニー/ジムニーシエラ(新型・3代目)の基本情報はこちら(過去記事:「外見の原点回帰」と「中身の進化」を遂げた新型ジムニーがお披露目) スズキ ジムニー(3代目)の中古車はこちら
クリックでタグの選択
最新ニュース
本当にディーゼルなのか疑いたくなる、メルセデス・ベンツ S 400d(2018/12/09)
パワー的に十分なFFモデルか+αの走行性能を有したAWD。どちらも捨てがたいXC40(2018/12/05)
ノスタルジーに浸ってしまった、中古のジープ チェロキー試乗(2018/12/04)
新型CR-Vはブレーキのコントロール性が非常に良い! ラグジュアリーとスポーティを両立したモデル(2018/11/27)
乗る前から分かっていたが、乗っても最高だった NEW アルピーヌ A110(2018/11/18)
ページトップへ戻る

お問合せプライバシーポリシー利用規約サイトマップ

CSLNV027