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わずか4年でフルモデルチェンジを迎えた新型X4。ステアリングを握っているだけで楽しい部分が湧き出してくる / navi

(2018/10/29)


▲X3をベースにしながらクーペの要素を取り入れているX4がフルモデルチェンジ。試乗したM40iは直列6気筒でスポーティかつパワフルな走りを実現させたモデル
▲X3をベースにしながらクーペの要素を取り入れているX4がフルモデルチェンジ。試乗したM40iは直列6気筒でスポーティかつパワフルな走りを実現させたモデル

快適性は増しても、走りはよりクーペらしく

BMWはSUVのことをスポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)という固有の名称でうたっていることはすでにご存じであろう。

運動性能を邪魔しないディメンションであって存在感も確か、しかもちょっとした段差も物ともしないたっぷりとした最低地上高。

そのすべてを兼ね備え、BMWの思いが凝縮したスポーティでアクティブなクーペタイプのモデルがX4である。

今回はそんなX4の最新版である2代目“BMW X4”の試乗だ。

わずか4年でフルモデルチェンジというのは異例の早さといっていい。

これは今回のX4をいち早く次世代の規格に適合させて、新たなプラットフォームの車として登場させたかったという意図が垣間見れる。

先代も一般的なクロスオーバーSUVとしては、とてもスポーティな味付けが印象的だ。

特にM40iという3L+ターボは360馬力の出力を発揮して、車高の高いスポーツカーのようなハンドリングと強力な加速で新しいジャンルのスポーツカーという印象だった。


▲キドニーグリルを大型化させたことでよりワイルドな印象になったフロントデザイン。グリルとサイドミラーの素材を統一しデザイン的に遊びをもたせている
▲キドニーグリルを大型化させたことでよりワイルドな印象になったフロントデザイン。グリルとサイドミラーの素材を統一しデザイン的に遊びをもたせている
▲Aピラーを倒しボーディサイドのキャラクターラインを際立たせることでよりクーペらしいスタイルを追求している。前モデルより全長はプラス80mm、全高はマイナス10mmと車格はほとんど変わらない
▲Aピラーを倒しボーディサイドのキャラクターラインを際立たせることでよりクーペらしいスタイルを追求している。前モデルより全長はプラス80mm、全高はマイナス10mmと車格はほとんど変わらない

今回試乗できる新型車X4は、M40iだった。

舞台は箱根ターンパイク。上りと下りが長く、カーブが連続する。

申し分のないパフォーマンスを発揮できるコースだ。

エンジンは先代のM40i同様の最大出力であるが、回転が少々低い部分で力強さがある。

また最大トルクは5L級のエンジンに相当する。

広い駐車場で目にすると大きさも感じられないが、先代よりもホイールベースとトレッド(左右の車輪幅)も広がって優雅な雰囲気とスポーティなGT色が強くなった印象だ。

シートに身を収めると直列6気筒を低く見せようとする独特なプレスラインのボンネットが、見切りをはっきりとさせて幅の感覚が理解しやすい。

私のドライビングポジションは、手を軽く伸ばした状態でドライブするGTポジション(自分で勝手に作ったポジション名)だ。

優雅に乗りながらワインディングと高速のクルージングを楽しめるカッコいいスタイルだと思っている。


▲すでに7シリーズに搭載されている新世代のコントロールディスプレイをXシリーズで初めて装着。安全装備も充実しており、ルームミラー内のステレオカメラが夜間や悪天候下でも急停車や飛び出しを安定的に検知する
▲すでに7シリーズに搭載されている新世代のコントロールディスプレイをXシリーズで初めて装着。安全装備も充実しており、ルームミラー内のステレオカメラが夜間や悪天候下でも急停車や飛び出しを安定的に検知する

スターターボタンに手を触れて、ごく短いクランキングで6気筒は目を覚ます。

たまらなく素敵なハーモニーだ。

エンジンが冷えていると燃料も濃くなり、わずか10数秒だけだが圧力の高い燃焼によってチューニングされたエンジンのごとくいい音がする。

バイワイヤ式のスティックをDレンジに入れてゆっくりと走り出す。

直列6気筒の滑らかさは走り出す瞬間から高回転に移行するまでスムーズで、“俺に任せろ!”というような心強い音が信条である。

下りはゆっくりと走らせてブレーキやステアリング、サスペンションとシャシーの兼ね合いを見ながら走らせる。

先代よりもソリッドになったシャシーは、硬く引き締まったセッティングでもバイブレーションひとつしない。

ブレーキの取り付け剛性も素晴らしく、軽くペダルを踏んだ後にさらにコントロールしやすくなっている。

ステアリングへの情報伝達も保ち、路面との一体感を感じさせながら安定感をもたらすセッティングだ。

こういった細かな部分のコントロール特性がスポーティとグランツーリスモには不可欠である。


▲全長をプラス80mmとわずかな伸びにとどめながら、足元スペースを拡大させ2列目の居住性が大幅に向上している。窓の小ささ以外はクーペスタイルの車に乗っていることをほとんど感じさせない
▲全長をプラス80mmとわずかな伸びにとどめながら、足元スペースを拡大させ2列目の居住性が大幅に向上している。窓の小ささ以外はクーペスタイルの車に乗っていることをほとんど感じさせない

今度は上り車線でエンジンの回転を上げてみる。もうこのままどこかに行ってしまいたくなるような気持ち良いエンジンノートだ。

BMWは気持ちの良いエンジンと特性を非常によく理解している。

ステアリングを握っているだけで楽しい部分が湧き出すのだ。特に6気筒は素晴らしい。

それらを裏切らないシャシー性能は、最近では珍しい以前の“M”のようなハードなセッティングである。

高速コーナーから加速して強めのブレーキングで低速コーナーを走らせる。

キャビン内の人や物への負荷を最小限に抑えるような微舵のステアリングコントロールが可能だ。

街中の日常速度領域では、長くなったホイールベースとロングノーズが強調されたフォルムがエレガントなシルエットを醸し出す。

そしてパフォーマンスはX4がもっている堂々とした印象へと誘う。

クロスオーバースポーツカーとしての機能を十分に持ち合わせているモデルなのだ。


▲大容量のラゲージルーム。2列目シートはすべて倒すことができるが、中央のシートのみを折り畳むことも可能。4人乗車時で長モノの荷物があるときには役立ちそう
▲大容量のラゲージルーム。2列目シートはすべて倒すことができるが、中央のシートのみを折り畳むことも可能。4人乗車時で長モノの荷物があるときには役立ちそう
▲ラゲージルームの底にはさらに収納スペースを備えている。底面はダンパーで支えられており細かい点まで品質へのこだわりがうかがえる
▲ラゲージルームの底にはさらに収納スペースを備えている。底面はダンパーで支えられており細かい点まで品質へのこだわりがうかがえる text/松本英雄
photo/阿部昌也

【SPECIFICATIONS】※試乗車
■グレード:X4 M40i ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直6 DOHC+ターボ ■総排気量:2997cc
■最高出力:265(360)/5500[kW(ps)/rpm]
■最大トルク:500(51.0)/1520-4800[N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:8速AT
■全長x全幅x全高:4760 x 1940 x 1620(mm) ■ホイールベース:2865mm
■ガソリン種類/容量:ハイオク/65(L)
■JC08モード燃費:10.9(㎞/L)
■車両価格:977万円(税込)

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