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【試乗】新型 フォルクスワーゲン ティグアン|4MOTIONの超安定性に驚く! 最適なシステム介入で雪上ドライブも怖くない! / navi

(2019/03/03)


▲【試乗:松本秀雄】昨年9月に登場したフォルクスワーゲンのコンパクトSUVである改良版ティグアンは、初のディーゼルエンジンと4MOTIONという4WDシステムを搭載している。雪上ではどんな走行性能を見せてくれるのか
▲昨年9月に登場したフォルクスワーゲンのコンパクトSUVである改良版ティグアンは、初のディーゼルエンジンと4MOTIONという4WDシステムを搭載している。雪上ではどんな走行性能を見せてくれるのか
▲MQBという新プラットフォームとSUVというパッケージの相性も、アスファルト中心の試乗ではすこぶる良好だった
▲MQBという新プラットフォームとSUVというパッケージの相性も、アスファルト中心の試乗ではすこぶる良好だった

数パターンのシーンを再現した雪上テストコースで試乗

初のディーゼルエンジンと4MOTIONという4WDシステムを搭載しているティグアンだが、アスファルト中心の試乗では操作性は良好だった。

4WDのSUVを選ぶユーザーは、雪というシュチュエーションでの性能が最も知りたいのではないだろうか。

そこで今回は雪深い長野県北部の新潟県とまたがる斑尾高原で、新型ティグアンの雪上試乗をしてきた。

雪で作ったクローズドのオフロードコースを走るというもの。

メニューの内容は、対角線上に車輪を浮かせるモーグルセクション、パイロンを縫うように走るスラロームセクション、雪で作った急こう配の滑りやすい山をゆっくり上って下るセクション、また中心に置かれた三角ポールを中心にアクセル全開で雪上定常円旋回を試せるコースとなっている。

よほどのシーンでなければ、走行モードを選択せずとも走破してしまう


▲雪の凹凸路をゆっくりと進む。片輪が浮くような状況では、接地している車輪の駆動力だけを使って脱出しなければならない
▲雪の凹凸路をゆっくりと進む。片輪が浮くような状況では、接地している車輪の駆動力だけを使って脱出しなければならない

初めに、モーグルセクションで走破性能を確かめる。

このセクションでは、雪のくぼみに車輪を落とすことで、前後対角線上の車輪が浮いてしまう状況をわざと作り出している。つまり、雪道やぬかるんだ道でスタックした場合の脱出力を確認できるわけだ。

並の4WDでは接地している車輪へトラクションがうまく伝えられず前に進むことが難しい。

接地している車輪に動力を伝える作用はLSD(リミテッド・スリップ・デフ)が担うが、これがオフロードにおけるLSDの最も大きい利点だ。

最近では、四輪の状態をセンサーが感知し、ブレーキを左右別々にコントロールすることで接地している車輪に動力を伝える、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を使った仕組みも多くなっているが、ティグアンもそのコントロールシステムを採用しているモデルだ。


▲搭載される4MOTIONはセンターコンソールのダイヤルで「スノー」「オンロード」「オフロード」そして「オフロードカスタム」という4つの走行モードを選択できる
▲搭載される4MOTIONはセンターコンソールのダイヤルで「スノー」「オンロード」「オフロード」そして「オフロードカスタム」という4つの走行モードを選択できる

初めはオンロードで静かに通過してみた。サスペンションのストロークがたっぷりあるので、なかなか空転の状況に持ち込めない。

しかも前後どちらかが空転した程度では、あっけなく前に進んでしまうのだ。

何度も試したが、走行モードをセレクトすることなくクリープの状態で走破してしまう。言ってみればもともと素性が良い車ということなのだろうか。

ある程度の速度域からは走行モードによる性格の違いが明らかに


▲雪上でも「スノーモード」の選択で、ドライバーの意思どおりに車を扱える。特別なドライビングスキルがなくとも、四輪制御による安心感ある走行が可能だ
▲雪上でも「スノーモード」の選択で、ドライバーの意思どおりに車を扱える。特別なドライビングスキルがなくとも、四輪制御による安心感ある走行が可能だ

スラロームでオンロードとスノーモードを使い分けてみたところ、明らかな違いがあった。スノーモードの方が雪道では安定感が高く、雪上とは思えないほどスイスイとスラロームを通過できる。

旋回する際、コースの外に膨らむ寸前にブレーキと動力のシステムがさりげなく介入し、車体をコントロールして正確なターンインを助けてくれるのだ。

基本中の基本、フットブレーキのフィーリング性能が高い!

滑りやすい下り坂でも、ヒルディセントコントロールが介入する必要性がないほど路面との密着性が良い。

新しく開発されたミシュランのスタッドレスタイヤの恩恵もあるのだろうが、驚いたのはフットブレーキのコントロールがしやすいこと。

微妙な踏力調整に対してダイレクトにブレーキをコントロールできるのだ。

慣れている人ならば滑りやすい下りでもシステム介入なしで、フットブレーキだけで速度コントロールができるだろう。

滑りやすい路面での旋回性能の高さは安心ドライブにつながる


▲広場に立てたパイロンを中心にグルグルと旋回をするセクション。アクセル全開で各走行モードの特性を確かめることができる
▲広場に立てたパイロンを中心にグルグルと旋回をするセクション。アクセル全開で各走行モードの特性を確かめることができる

最後に定常円旋回だ。

ここはこの手のSUVモデルは、たいていアンダーステア気味に外に膨らんでいく。

そこをさらにアクセルを開け、リアにトラクションと荷重をかけると、スライドしながらドリフト状態で円を描けるのである。

公道でこのような走り方をするシーンはそうそうないだろうが、ややオーバースピードでカーブに進入してしまった場合など、アクセルオンで向きを変えられる性能は役に立つのだ。


▲オンロードモードで意図的に同じような操作をしてみたところ、あっけなく外に膨らみコースアウトしてしまった
▲オンロードモードで意図的に同じような操作をしてみたところ、あっけなく外に膨らみコースアウトしてしまった

ティグアンの4MOTIONは滑りやすい路面でのスポーツ走行というよりも、とにかく車の姿勢を安定に保つセッティングのようだ。

もちろん、選択した走行モードや乗り方によって姿勢や挙動に変化があるが、基本的にはそれが安全に走るために一番大切なセッティングであり、ティグアンはそういった狙いで設計されているSUVということができる。

text/松本英雄
photo/尾形和美、奥隅圭之、フォルクスワーゲン

【スペック・諸元表】※試乗車
■グレード:TDI 4モーション Rライン ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直列4気筒DOHC+ターボ ■総排気量:1968cc
■最高出力:110(150)/3500-4000 [kW(ps)/rpm]
■最大トルク:340(34.7)/1750-3000[N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7AT
■全長x全幅x全高:4500 x 1860 x 1675(mm) ■ホイールベース:2675mm
■ガソリン種類/容量:軽油/63(L)
■JC08モード燃費:17.2(㎞/L)
■車両価格:524万円~(税込)

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