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【試乗】アウディ R8|異次元の走りをみせるR8。パワー・エンジン音・安定性すべてが最高峰 / navi

(2019/03/26)


▲アウディから発売されている最高峰のスポーツカーR8
▲アウディから発売されている最高峰のスポーツカーR8

アウディが誇る最上級のスポーツカー R8を試乗

初代R8は2006年に登場し、やりすぎない前衛的なデザインと乗り心地、そしてハイパフォーマンスをかね備えていた。

ミッドシップスポーツカーとして新しいジャンルを開拓したのだ。グランツーリスモにも引けを取らない快適性がある。

アルミスペースフレームを使った強靭なフレームを作ることにより、ハイパワーのエンジンの力を無駄なく確実に路面に伝えることができる。

毎年細かな変更点のあるアウディだが、R8の初代モデルが発売されてから2016年までの10年間、乗るたびにしなやかさが増していき、乗り心地がどんどんよくなっていった。

今回の試乗は、2016年に2代目となったR8である。御殿場周辺で試乗会が行われた。

この車は、山道でも高速でも道を選ばず優雅に走行できるという欲張りモデルなのだ。

シャシー性能と4WDのシステムが進化してサスペンションの動きがよりしなやかになっている。コーナリング時の制御も連続的で一層滑らかになっていた。

初代のV8エンジンを搭載していたR8の方がサスペンションを含めたトータルバランスはよかったが、2代目モデルもV10エンジンに合わせてセッティングをやり直したというのがよくわかる。

2018年モデルのR8 Plusを運転したが、まるで地をはう最速の乗り物を操っているかのような高揚感があった。

V10気筒610psはMAT式のツーペダルトランスミッションであるが、2016年に登場したときよりも発進・加速時のコントロールがしやすく、扱いやすくなっている。

スーパースポーツカーであっても、非常に運転がしやすい。

初代V8エンジンと2代目V10エンジンでは、後者の方がハーモニックなエンジン音が響き渡っていた。


R8

また、前方の視認性は非常に優れており、見切りも良い。フロントタイヤがどの位置にあるのかも理解しやすい。

スタートボタンを押して5L V10に火を入れる。前の媒体がドライブした直後だからか、初めからエンジンの回転が滑らかだ。発進時のトルクも安定していてとても乗りやすい。

公道に出て軽くアクセルを踏みこむと、回転を抑えたシフトが軽快にアップしていく。ツインクラッチとは違ってシフトごとのほんのごくわずかかな空白の時間ができる。

深くアクセルを踏み込んで一気に峠を上っていく。ステップアップのシフトとエンジンノートがとても心地よい。チューニングしてあるエンジンならではの、まるで魔法にかかったような高揚感が心のときめきへと誘う。

路面の起伏を巧みにいなすサスペンションのセッティングは、ブレーキングでもコーナリングでもわだちを拾わず走行安定性を確保できる。

これはハイスピードでも安定感あるモデルとしては、とても難しいセッティングだ。ハンドメイドで一台一台仕上げたモデルだからこそ実現できたことだ。

特に中速コーナーは気持ちがいい。610psを四輪に上手に分散させるのは中速以上の速度領域だ。ハイポテンシャルなだけにコーナリングスピードが速いと目が疲れるので、後半はグランドツーリングのようにゆったり優雅に走るべく新東名へと向かった。


R8 走り

御殿場インターから名古屋方面へ向かうと、本線には左方向から合流する。スムーズに合流するために、速度を上げていき本線に入った。

合流する手前にあるコーナーから加速していったが、車は地をはうような素晴らしい接地性であった。体が振られるほど路面に吸い付いてコーナを回っていたのだ。

また、目の覚めるようなスーパースポーツカーのエンジン音にも魅了される。

左側を走り新東名へと続く上り勾配のあるアプローチレーンを走り、標高の高い本線へ。ステアリングの安定性は抜群だ。

左右に振れることもなく落ち着いてドライブできる。素早い反応だが心得ていればステアリング操作も小難しくない。

余計なことを考えずにステアリングを支えて、アクセルを開けていれば安定感は増す。そのひとつに空力特性もある。

路面とボディの間を流れる空気は負圧を作り、磁石のように貼りついて走る。80キロ以上であれば理解できるだろう。

そのときに、ボディの高い剛性感とエンジン負荷が少ない状態では、さらにフラット感が増す。燃料がある限り休憩は必要ないんではないかと思うくらいだ。

優雅にクルージングできる、グランドツアラーなのではないかとも思わせてくれる。荷物はそれほど詰めないが2泊程度ならば2人で問題ないだろう。

500kmを一気に走れるポテンシャルがある。乗り心地とゆとりのあるパワー、スタビリティのよさが魅力だ。

前方の見え方もアスファルトではなく、遠くを自然と見れるシートポジションにセッティングされている。これが速度無制限の自動車王国ドイツが作る、エフォートレスなスーパースポーツカーである。


R8

R8

R8

R8

R8
text/松本英雄
photo/篠原晃一

【スペック・諸元】
■グレード:R8 Coupe V10 plus 5.2 FSI quattro ■乗車定員:2名
■エンジン種類:V10気筒DOHC ■総排気量:5204cc
■最高出力:449(610)/8250 [kW(ps)/rpm]
■最大トルク:560(57.1)/6500[N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7AT
■全長x全幅x全高:4425 × 1940 × 1240(mm) ■ホイールベース:2650mm
■車両価格:2915万円(税込)

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