クルマニュース
【ちょい乗り試乗】スバル エクシーガ_開発技術者インタビュー
(2008/07/16)
パノラミックガラスルーフを備えても、スバルらしさは失われなかった
試乗会当日は土砂降り。きっとスバルの開発者たちは喜んでいるんだろうなぁと、思いながら会場に向かった。なぜならスバルの開発者たちは、走行条件が過酷であるほどに燃えるからだ。それほど、車の性能に自信をもっている。
案の定、開発を担当したプロジェクトゼネラルマネージャー大雲浩哉氏の「大雨の中、ご苦労様です。しかし、スバル日和です!」の一言で試乗会は始まった。
今回の試乗車は、スバルから新しく出た7人乗りのミニバン、エクシーガ。
どんなミニバンなのか、運転席に座り、走らせてみる…おいおい、これじゃあレガシィとほとんど変わらないじゃないか。確かにレガシィのほうが、感覚的にはより路面に近い感じがする。とはいえコイツも希薄ではない。ハンドルを切れば、思い通りのイメージで曲がってしまう。他社のような、軽々しいハンドルではないのもいい。最近のスバル車にならい、リアはダブルウィッシュボーンだが、そのおかげかしなやかで、ゆとりのある粘り強さを感じる足回りだ。2Lターボ&4WDであるGTから2LのNA(レギュラー仕様!)&FFにも乗ったが、どのモデルも、驚くほど気持ちの良い走りを楽しませてくれる。
今回のエクシーガ、ポイントは、天井に設けられたパノラミックガラスルーフだ。背の高くなりがちなミニバンの天井にガラスのような重量物を置くと、さすがに運動性能は落ち込むはずなのだが、
「(パノラミックガラスルーフ装着車は)ロールがないとは言わないけど、少ないでしょ?」と大雲氏。確かにそうなのだ。比べなければわからないほど大型ガラスルーフ装着車に見られるロールが極めて少なく、乗り心地もすこぶる良い。
このパノラミックガラスルーフ、実は開発当初の案には無かったそうだ。開発途中で、もっと販売時のセールスポイントになるようなものはないかと大雲氏が考えたという。
案を出した当初は、各部署からスバルらしくないと猛反対にあった。しかし、パノラミックガラスルーフに反対していた当の実験チームがある日、「乗ってみろ」と、プラットフォームを改良して、車の上に砂袋と鉄板を載せた試作車を大雲氏に用意してきた。 その試作車は、サスペンションを硬くしてロールを抑える(ごまかす?)ことなく、スバルらしいしなやかな乗り心地を実現しており、大雲氏は、ガラスルーフ装着車が作れると確信した。
ガラスルーフだけでなく、そういった走りの楽しさを損なわずに、3列目シートまできちんと作られているのがスバルらしい。「リアのデフに当たるから」とガソリンタンクの形状を変形させてまで、室内空間が確保されている。もしタンク形状を変えなければ3列目は狭くなるか、さらに全高を上げなければならない。全高が高くなれば重心も高くなり、先のガラスルーフの話は振り出しにもどってしまう。逆に、タンク形状を変えてまで全高を抑えたことで、ガラスルーフによる重心の問題をクリアできたとも言える。異形のガソリンタンクのためには複雑な金型を作らざるを得ず、その分コストがかさむのだが。
乗車した人みんながドライブを楽しめる魅力的な装備を備えつつ、車の走行性能にも妥協がない。そんな「スバルだからこそできる魅力的な価値」をもった新しい車を作りたかったという。それがこのエクシーガ。家族や仲間とツーリングを楽しめて、しかも走りも犠牲にしない多人数乗り車だった。
レガシィのDNAを受け継ぐツーリング7シーターという新しい価値観。レガシィより少し大きい、アウトバックとほぼ同じサイズ。開発した彼らはエクシーガを、走りを放棄したお座敷タイプのミニバンだとは決して思っていない。
余談だが、この一年で発表されたインプレッサとフォレスター、そしてこのエクシーガの3車種は、現行レガシィのプラットフォームのリア側を進化させて使っている。そしてこのプラットフォームは来年、フロント側も進化させ、新型「レガシィ」に使用される予定だという。
案の定、開発を担当したプロジェクトゼネラルマネージャー大雲浩哉氏の「大雨の中、ご苦労様です。しかし、スバル日和です!」の一言で試乗会は始まった。
今回の試乗車は、スバルから新しく出た7人乗りのミニバン、エクシーガ。
どんなミニバンなのか、運転席に座り、走らせてみる…おいおい、これじゃあレガシィとほとんど変わらないじゃないか。確かにレガシィのほうが、感覚的にはより路面に近い感じがする。とはいえコイツも希薄ではない。ハンドルを切れば、思い通りのイメージで曲がってしまう。他社のような、軽々しいハンドルではないのもいい。最近のスバル車にならい、リアはダブルウィッシュボーンだが、そのおかげかしなやかで、ゆとりのある粘り強さを感じる足回りだ。2Lターボ&4WDであるGTから2LのNA(レギュラー仕様!)&FFにも乗ったが、どのモデルも、驚くほど気持ちの良い走りを楽しませてくれる。
今回のエクシーガ、ポイントは、天井に設けられたパノラミックガラスルーフだ。背の高くなりがちなミニバンの天井にガラスのような重量物を置くと、さすがに運動性能は落ち込むはずなのだが、
「(パノラミックガラスルーフ装着車は)ロールがないとは言わないけど、少ないでしょ?」と大雲氏。確かにそうなのだ。比べなければわからないほど大型ガラスルーフ装着車に見られるロールが極めて少なく、乗り心地もすこぶる良い。
このパノラミックガラスルーフ、実は開発当初の案には無かったそうだ。開発途中で、もっと販売時のセールスポイントになるようなものはないかと大雲氏が考えたという。
案を出した当初は、各部署からスバルらしくないと猛反対にあった。しかし、パノラミックガラスルーフに反対していた当の実験チームがある日、「乗ってみろ」と、プラットフォームを改良して、車の上に砂袋と鉄板を載せた試作車を大雲氏に用意してきた。 その試作車は、サスペンションを硬くしてロールを抑える(ごまかす?)ことなく、スバルらしいしなやかな乗り心地を実現しており、大雲氏は、ガラスルーフ装着車が作れると確信した。
ガラスルーフだけでなく、そういった走りの楽しさを損なわずに、3列目シートまできちんと作られているのがスバルらしい。「リアのデフに当たるから」とガソリンタンクの形状を変形させてまで、室内空間が確保されている。もしタンク形状を変えなければ3列目は狭くなるか、さらに全高を上げなければならない。全高が高くなれば重心も高くなり、先のガラスルーフの話は振り出しにもどってしまう。逆に、タンク形状を変えてまで全高を抑えたことで、ガラスルーフによる重心の問題をクリアできたとも言える。異形のガソリンタンクのためには複雑な金型を作らざるを得ず、その分コストがかさむのだが。
乗車した人みんながドライブを楽しめる魅力的な装備を備えつつ、車の走行性能にも妥協がない。そんな「スバルだからこそできる魅力的な価値」をもった新しい車を作りたかったという。それがこのエクシーガ。家族や仲間とツーリングを楽しめて、しかも走りも犠牲にしない多人数乗り車だった。
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