新車のことならカーセンサーラボnavi最新クルマニュースニュース一覧2代目になったシトロエンC5 【試乗by西川淳】 / navi

クルマニュース

2代目になったシトロエンC5 【試乗by西川淳】 / navi

(2008/11/14)

ハイドラクティブサスペンションシステムは全車標準

シトロエンラインナップのミッドレンジを受け持つC5シリーズ。C5としては2世代目に当たる。シトロエン・プジョーPSAグループにおける最大の乗用車用FFプラットフォームを使った。つまり、プジョー407やシトロエンC6とは兄弟車ということになる。最大の魅力はスタイリングだろう。流行に決して左右されない、ユニークなカタチであることはシトロエンの伝統である。

C4やC6といった他の現行ラインナップと同様、存在感のあるスタイリングにまず惹かれるか惹かれないかが、購入に至る最初のステップとなるはず。最新シトロエンの流儀に則って、特徴的なダブルシェブロンのグリルデザインとした。フロントオーバーハングが非常に長いのが特徴だ。フロントからサイド、ルーフ、そしてリアエンドに至るシルエットは、サルーン・ステーションワゴンともに骨太でありながら流れるようなデザインで、ドイツ車っぽさ(グローバルに通用する、という意味で)をにじませつつ、フランスの個性やイタリアの情熱も感じさせるもの。そういう意味では実にEUっぽいクルマかもしれない。

特にツアラーモデルのまとまりの良さは際立っている。リアにボリュームのあるほうがフロントオーバーハングの長さとバランスが取れていい。エステートモデルの美しさと実用性の高さもまた、シトロエンやプジョーの伝統なのだ。ちなみにBX以来のハッチバックサルーン方式(5ドアセダン)は今回からフツウの4ドアノッチバック式に改められている。実用重視のシトロエンファンにとっては残念なニュースかもしれない。

車内もなかなか見どころがある。複雑なデザイン、見映え質感ともに最新の同クラス車と比べてみても見劣りするどころか勝っている部分も多い。ボディサイズがメルセデスのEクラス並みになった割にはそれほど広さを感じないが、それでも左右幅を十分に感じさせるダッシュボードデザインとした。オーディオなどの操作系を配したセンターパッドを固定式とし、ステアリングホイールを、文字通りホイール(輪っか)の部分だけ回す方式などは、いかにもシトロエンらしい個性である。2L車には電動パワー式のハーフレザーシートが、3L車にはヒーター付き電動レザーシートが装備された。

日本仕様として、2種類のボディタイプにそれぞれ3LのV6には6AT、2L直4には4ATという2つのエンジン/ドライブトレーンを組み合わせた計4グレードが用意される。そして、もちろんシトロエンと言えば、のハイドラクティブサスペンションシステムを日本仕様はすべてのモデルで標準とした。最新のIIIプラスと呼ばれるもので、通常のダンパー&スプリング方式の足回りとはまるで違う乗り味が魅力である。

セダンとツアラーとでは、それほど大きな走り味の違いはない。ツアラーモデルのほうが、多少、高速走行時にリアの長さを感じる程度。街乗りでもほとんど同じと考えていいが、ツアラーの方が若干、後方視界が良い。

ところが、3L車と2L車とでは、随分と乗った感じが異なっていた。V6モデルは鼻先が重い分、パワーステアリングは軽めの設定だが、走りそのものはパワー感も十分でかつどっしり&かっちりとしたライドフィールで、重厚感さえある。対して直4はしっとり重めのステアリングフィールだが、速度にノってからのクルマの動きは軽快そのもの。ただし、トルクの薄さからか、加速時のかったるさは否めず、4速ATということもあって変速質感もそれほど高くない。ツアラーに荷物を積むと、相当苦しい気がする。

エンジン仕様でテイストは異なるものの、心地よい硬さのタウンライドと高速走行時の安定性の高さは、最新のハイドラクティブサスの恩恵だと言えるだろう。C5には似合わないけれども、ワインディングにおける粘り腰も特筆もので、なかなか気持ちよく駆け抜けてくれる。独特のステアリング回しには、多少慣れが必要かも。慣れないうちは動かないセンターパッドに指や手のひらが引っかかるときがある。その他の操作性は基本的に悪くない。シートも、広さ、サポート、クッションともに優秀な部類で、レザーシートも今回はよくできている。

今回登場した車、メーカーたち

シトロエンC5

グローバルスタンダードを取り入れて、親しみやすい存在になった

ライバルの車たち

VWパサート

ドイツが現在も誇る質実剛健ぶりは、この車の魅力

M・ベンツCクラス

スポーティさを取り入れながら、エレガントであることも忘れていない

BMW3シリーズ

世界がスタンダードと認める、スポーティセダンの真骨頂

アウディA4

ラグジュアリィ&スポーティという要素でグングン力をつけてきた

フォトコレクション

写真:ハイドラクティブサスペンションは全車に|試乗by西川淳
ハイドラクティブサスペンションは全車に

セダンとツアラーとでは、それほど大きな走り味の違いはない。ツアラーモデルのほうが、多少、高速走行時にリアの長さを感じる程度。街乗りでもほとんど同じ

写真:同じプラットフォームを採用|試乗by西川淳
同じプラットフォームを採用

シトロエン・プジョーPSAグループにおける最大の乗用車用FFプラットフォームを使った。つまり、プジョー407やシトロエンC6とは兄弟車ということだ

写真:スッキリしていながら個性的|試乗by西川淳
スッキリしていながら個性的

複雑なデザイン、見映え質感ともに最新の同クラス車と比べてみても見劣りするどころか勝っている部分も多い。2L車にはハーフレザーシートが、3L車にはレザーシートを装備

写真:V6のパワフルさは重厚感すら漂う|試乗by西川淳
V6のパワフルさは重厚感すら漂う

セダンとツアラーともに3LのV6と2L直4、計4グレードが用意される。V6モデルの走りはパワー感も十分。直4は速度にノってからの動きは軽快そのもの。加速時のかったるさは否めず

写真:予算が許せばV6がオススメ|試乗by西川淳
予算が許せばV6がオススメ

ツアラーモデルのまとまりの良さは際立っている。リアにボリュームのあるほうがフロントオーバーハングの長さとバランスが取れていい。できればV6エンジンを選びたい

Report / 西川 淳

クリックでタグの選択
最新ニュース
【発掘! あの頃の試乗レポート Vol.3 】1990年 三菱 GTO|280馬力を生かす4WDの走りが魅力!(2020/02/16)
【発掘! あの頃の試乗レポート Vol.2 】1990年 日産 パルサーGTI-R|超パワフルなのに安定した走り やはり230馬力はハンパじゃない(2020/02/16)
【試乗】新型 BMW X1|外見は迫力が増し、走りは繊細さが増したシティ派SUV(2020/02/15)
【試乗】新型 ミニ クラブマン ジョンクーパーワークス|初期のミニを思わせるエッセンスが取り入れられた最上位グレード(2020/02/13)
【試乗】新型 メルセデス・ベンツ GLE|走り、積載性、高級感を高次元でかなえるハイパフォーマンスSUV(2020/02/09)

アクセスランキング

1
keep
【試乗】新型 ダイハツ ロッキー/トヨタ ライズ|狭い道や駐車がラクラクのコンパクトSUV(2019/12/17)
2
keep
【試乗】新型 トヨタ カローラツーリング|バンのイメージを払しょくするスポーツワゴン(2019/11/17)
3
keep
【試乗】新型 マツダ CX-30|デザインの考え方には疑問が残るが、スポーティながらも奥ゆかしさを感じるモデルだ(2019/12/06)
4
keep
【試乗】新型 ホンダ ヴェゼル モデューロX|カスタマイズパーツによるさらなる進化を感じるヴェゼル(2020/01/19)
5
keep
【試乗】新型トヨタ ヤリス(プロトタイプ)|TNGAプラットフォームの中で最も優秀! トヨタらしい自動車づくりを感じた一台(2019/12/16)
6
keep
【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross|末っ子モデルながら国産モデルでは到達できないクオリティが自慢の1台(2020/01/18)
7
up
【試乗】新型 メルセデス・ベンツ GLE|走り、積載性、高級感を高次元でかなえるハイパフォーマンスSUV(2020/02/09)
8
up
【試乗】新型 スバル XV|成熟が期待できるプラットフォームだけに、さらに先のマイナーチェンジも楽しみなモデル(2020/01/03)
9
down
【試乗】新型 メルセデス・ベンツ Aクラスセダン|ハッチバックを凌駕する!? 小さなセダンがもつ大いなるゆとり(2020/01/28)
10
up
【試乗】新型 ダイハツ タント|凄いぞ、DNGA! 恐らく売れるのはカスタム。だが移動手段として優秀なのはNAだ(2019/08/27)
ページトップへ戻る

お問合せプライバシーポリシー利用規約サイトマップ

CSLNV027