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“究極のRX-8”と呼べる「タイプRS」が追加された 【試乗by西川淳】 / navi

(2008/12/15)

しばらくフルモデルチェンジはないだろう、と思わせる出来映え

デビューは03年4月だったから、もう5年半も経っている。それでも古く感じさせないのはデザインの勝利、もしくはこの車がやっぱりスポーツカーであったことの証(あかし)、と言うべきか。今年(08年)の春にビッグマイナーチェンジしたから、もうしばらくはフルモデルチェンジもしないはず。熟成を重ねた上でのマイチェンだから、自慢のロータリーエンジンをはじめ、めっこり手が加えられているが中でも注目はタイプRSという現時点で“究極のRX-8”というべき新グレードの追加だろう。今回の報告はタイプRSに絞ってお届けしたい。

標準仕様の外装もマスク回りやリアランプ回り、前フェンダーアウトレットといったディテールが変更されたが、タイプRSはさらにエアロパーツ(前、横、後)を加えていて、以前よりもかなりシャープな印象を与える。もっとも、フォグランプの処理などはデザイン的に未消化だし、モールの付いたグリルデザインも好みが分かれるだろう。19インチの専用デザイン鍛造アルミホイールは、カタログ上のアナウンスはないものの日本BBS製だ。ビルシュタイン製のハードダンパーを奢っている。

インテリアも、全体の雰囲気こそそう変わらないものの、センターコンソールなどディテールの質感向上は見られる。タイプRSには、本革赤ステッチのステアリングホイールやシフトノブが備わった。タイプSとの最も大きな違いは専用デザインのレカロ製シート。フレームデザインをマツダがおこしたスポーツバケットシートで、存在感は大きい。タイプSでは標準のBOSEサウンドシステムセットがオプションとなっている。ごくごくフツウの4スピーカーラジオ&CDセットが標準だ。

スポーツカーファンにとって、ちょっと残念に思えるのがハイスペックエンジンの馬力低下。カタログ値と乖離傾向にあるとの批判を受けてのもの、という説もあるが、スペックでは表せないエンジンフィールもロータリーの魅力。いたずらにパワー競争を意識せず、ユーザーやファンの期待を裏切らない意思をメーカーにはもっていただきたい。エンジンの熟成に加えて、6MTの改良も進んだ。

ちょっと前の、例えばRX-7あたりのロータリーと比べても、RX-8の扱いやすさには隔世の感を覚えたものだが、新たに改良が加えられたエンジンとトランスミッションを積む新グレード、タイプRSは、さらにさらに乗りやすいものだった。レスポンスの良さが身上のロータリーエンジンが、さらにリニアな応答をみせ、クラッチミートもたやすく、思うように走れやしない街中でも、ちょっと鼻歌な気分。マニュアルミッションのクルマでリズミカルな運転ができたとき、飛ばさずとも楽しいと思えるもの。タイプRSには、それがあった。

そして、やはりロータリーエンジンのフィールがたまらない。個性と快感、その両方を有する。確かにみなぎるほどのパワーは感じないし、ターボ時代のロータリースポーツのイメージとはかけ離れているが、相変わらず芯に力のこもった、吸い込まれるような回転(まさに!)フィールは、それだけで購入意欲を掻き立てる。もちろん、シャーシやボディ、ステアリング系統の見直しも利いている。手応えとカエシに優れ、思いどおりに操れている!という気分にさせるのだ。今となっては小ぶりなサイズもいい。スポーツカー的な演出の巧みさは、マツダの飛び抜けたオリジナリティだと思う。次期型スポーツカーへの期待も高まるが、RX-8もまだまだ現役だということだ。

今回登場した車、メーカーたち

マツダRX-8

車との一体感を大切にするマツダ開発陣のこだわりが随所で見られる

ライバルの車たち

三菱ランサーエボリューション

世界で人気を誇る日本最強のコストパフォーマー

日産スカイラインクーペ

エレガントで実力派ながら日本でのウケはイマイチの様子

スバルインプレッサハッチバックSTI

ハッチバックにスタイルを斬新に変えた新生スポーツマシン

BMW 3シリーズクーペ

気持ちよく走らせることを知っている自動車メーカーのコンパクトクーペ

M・ベンツCLK

モデルチェンジが近いのか中古車相場はかなり値崩れしている

アウディA5

今年デビューしたばかりとあって高値安定中のエレガントコンパクトクーペ

フォトコレクション

写真:エアロパーツでさらにシャープな印象|試乗by西川淳
エアロパーツでさらにシャープな印象

標準仕様の外装もマスク回りやリアランプ回り、前フェンダーアウトレットといったディテールが変更されたが、タイプRSはさらにエアロパーツ(前、横、後)を加えてきた

写真:足回りはビルシュタイン製|試乗by西川淳
足回りはビルシュタイン製

19インチの専用デザイン鍛造アルミホイールは、カタログ上のアナウンスはないものの日本BBS製だ。ビルシュタイン製のハードダンパーを奢っている

写真:かなりスポーティなシートを装備|試乗by西川淳
かなりスポーティなシートを装備

タイプSとの最も大きな違いは専用デザインのレカロ製シート。フレームデザインをマツダがおこしたスポーツバケットシートで、存在感は大きい。ホールド性も文句なし

写真:全体的に質感が向上している|試乗by西川淳
全体的に質感が向上している

全体の雰囲気こそそう変わらないものの、センターコンソールなどディテールの質感向上は見られる。タイプRSには、本革赤ステッチのステアリングホイールやシフトノブが備わった

写真:いいエンジンに仕上がっている|試乗by西川淳
いいエンジンに仕上がっている

レスポンスの良さが身上のロータリーエンジンが、さらにリニアな応答をみせ、クラッチミートもたやすく、思うように走れやしない街中でも、ちょっと鼻歌な気分

Report / 西川 淳

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