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三菱 iMiEV 【ロジャー安川の北米試乗】 / navi

(2009/01/27)

※インディをはじめ、数々のレースで活躍するプロレーシングドライバー・ロジャー安川氏による、北米での試乗記です
(Tester/ロジャー安川 Photo/竹内英士)

三菱自動車の技術に感心させられるような仕上がりに

  • 三菱 iMiEV フロントスタイル|ニューモデル試乗
  • 三菱 iMiEV リアスタイル|ニューモデル試乗
↑三菱の技術を盛り込んだiMiEVは、今年夏から販売が開始されます。なお、欧州そしてアメリカでは2010年からの販売予定。右側からは家庭用の充電プラグを差し込み、左側からは急速充電機のプラグを差し込めるようになっています
ゼロ・エミッションの車社会を作るために、いま期待されているのがEV車。その中でも、いち早く今夏から販売されるiMiEVは三菱自動車の技術に感心させられるような車になっています。

ベースには日本で販売されている軽自動車のiを使用し、燃料タンクがあった部分にGS YUASA社と共同開発のリチウムイオンバッテリーを搭載。最高速度はおよそ130km/h、航続距離も約160kmとシティーユースには全く支障のないパフォーマンスに仕上がっています。また、電動モーターからはガソリンエンジンモデルを上回るパワー&トルクを引き出しています。

驚くほど静かな車内、高速道路での安定感も保たれている

  • 三菱 iMiEV メーター|ニューモデル試乗
  • 三菱 iMiEV 走り|ニューモデル試乗
↑最高速度は130km/h!トルクはガソリンやディーゼルエンジンの軽自動車をかなり上回っています。車内はモーターとタイヤからのロードノイズ以外は騒音を感じないので静か!
車に乗り込み、キーを回し“Ready”のランプを確認したら、早速Dレンジに入れて出発です。エンジン音が聞こえてこないのは少し不自然ですが、アクセルを踏むとすぐに加速してくれます。今までの電気自動車(ゴルフ場のカートも含め)は、アクセル開度とパワーの出力が連携していないため、基本的にオンかオフという極端な印象を受けました。しかし、iMiEVは小刻みなアクセルワークにも正確に反応してくれます。アクセルを全開にしていなくても、あっという間に80km/h台に到達するのでパワー不足という不満も全く感じませんでした。

電動モーターの図太いトルクは、街中走行では機敏な動きをしてくれるので、渋滞の中をすり抜けるのも楽しくなってしまいます。ロサンゼルスの高速道路にのっても問題なく120km/hのペースで走行でき、モーターとタイヤからのロードノイズ以外は騒音を感じないので、同乗者との会話が止まってしまうと車内の静寂にすぐ気づいてしまうほどです。重みのあるバッテリーを低い位置にインストールしたことで、高速走行での安定感も保っています。

iMiEVは間違いなく、一番実用的なEV車だと言える

  • 三菱 iMiEV シフトレバー|ニューモデル試乗
  • 三菱 iMiEV 家庭充電口|ニューモデル試乗
↑ミッションのEco(エコノミー)モードは最低限必要な出力での走行を可能にする省エネモード。家庭用のコンセントで100V約14時間、200V約7時間、そして急速充電機を使用するとおよそ30分でバッテリーの80%まで充電可能
ミッションをEco(エコノミー)モードに入れると、モーターのパワーを落として最低限必要な出力で走行してくれます。航続距離が増えるのは嬉しいことですが、停止時からの発進は若干モタモタするので、パワーが半減してしまったのかなと感じます。バッテリーの充電に関しては、家庭用のコンセントを使い100Vで約14時間、200Vで7時間、そして急速充電機を使用するとおよそ30分でバッテリーの80%までの充電が可能になります。後部座席に座っても十分なスペースで、足元のスペースはミニなどのコンパクトカーよりも快適に感じます。

iMiEVは間違いなく、一番実用的なEV車だと言えると思います。まだアメリカの広大な土地を走るには航続距離や、充電設備が不足していることは否めませんが、技術の発展とともにこの課題が改善されるのは時間の問題でしょう。今回試乗したのは日本仕様の右ハンドル車でしたが、近日中にはアメリカ仕様のワイドトラック版が発表される予定です。アメリカは1月20日からオバマ大統領に政権が交代し、車社会にも大きな変化を求められているタイミングなので、三菱がiMiEVで大きな存在感をアピールできることは間違いないと言えるでしょう。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード i MiEV
駆動方式 RWD
トランスミッション AT
全長×全幅×全高(mm) 3395×1475×1600
ホイールベース(mm) 2550
車両重量(kg) 1080
乗車定員(人) 4
モーター種類 永久磁石式同期型
総排気量(cc) 3498
最高出力(kW/ps) 47kW/63.9ps
最大トルク(N・m/kg-m) 180N・m/18.3kg-m
10・15モード走行距離 160km
電池種類 リチウムイオン
車両本体価格 -
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