新車のことならカーセンサーラボnavi最新クルマニュースニュース一覧2代目ホンダインサイトはセダンに変身 【試乗by西川淳】 / navi

クルマニュース

2代目ホンダインサイトはセダンに変身 【試乗by西川淳】 / navi

(2009/03/31)

快調なスタートを切ったホンダ渾身のハイブリッドカー

インサイトに改めて注目すべき新しい技術やコンセプトがあるわけではない。ハイブリッドシステムは、パラレル方式と呼ばれるシビックハイブリッド以来のホンダ方式で、その小型軽量化、効率化、生産性をそれぞれ上げたもの。プリウスのトヨタ方式(シリーズ・パラレル方式)とは違って、電気モーターはあくまでも“補助動力”であり、通常は効率的なガソリンで走るが、加速時や追い越し時にもっと力が欲しいと思ったときにモーターのアシストを得ることで、余計なガソリンを食わないという方法だ。

新型インサイトでは、これにクルージング時などの全気筒休止システムを導入してそこではモーターで走るとしているが、純粋に電気だけで走る状況とは言えない。むしろ、燃費に効くのは、アイドルストップやエコドライブモード、さらにはエコドライブのアドバイス機能といった機能だろう。結局のところ、ハイブリッドカーだからと言ってむやみにアクセルペダルを踏んでは元も子もなく、できるだけ、それこそモーターの出番さえ抑えるような運転ができれば燃費は向上する。そういう意味では、1人か2人の乗車で、もっと軽くもっと効率的で小さなガソリンエンジンであれば、これくらいの燃費を実現することは可能かもしれない。「ハイブリッド」という言葉だけに惑わされてはいけないのだ。

その名前だけが独り歩きをしてビジネスになるからこそ、ホンダはF1に変わる企業イメージやブランディングの一つの手段として、ハイブリッドを前面に押し出している。プリウスや今年続々登場するであろう内外のハイブリッドカーも含めて、もちろん主流にはなるだろうが、その正確な評価は後世に委ねるしかあるまい。今の時代に“売れる”価値をもったハイブリッドカーは、当然、自動車メーカーの強い武器になる。

フロントセクションはフィットからの流用。キャビンフロアから後ろを専用開発とした。エンジンとドライブトレインは高効率な1.3L直4i−VTECにCVTを組み合わせ、これにモーターとコントロールユニット、ニッケル水素バッテリーのセットにしている。パラレル方式のメリットは構造が単純で、その分レイアウトに余裕があり重量配分はもちろんのことラゲージスペースの確保などにも有効なこと。インサイトは空力にもこだわっており、その上で十分な居住スペースと積載能力を誇っている。5ナンバーサイズで、だ。3種類のグレードが用意されているが、基本的には装備の違いだけである。

初めてインサイトを見た感想は“写真で見るよりもかなり小さく見えるなぁ”だった。空力を考えればみなこのカタチになる、というプリウス相似形のようなシルエットに、FCXクラリティやオデッセイと同じような顔が与えられたため、写真では大きさ感がわかりづらかった。最近のクルマは代替わりするごとに大きくなってきた。その傾向に慣れてしまった人ほど、インサイトの小ささに感動するはず。

運転席に座っても、その着座位置の低さに驚く。否、実際にはそれほど低くないのだが、ドライバーに向かってぐんと伸びてくるAピラーがそう思わせる。運転を始めても腰を落として走る感覚があり、実にホンダ車らしい。改めて、ダッシュボードあたりを見渡す。二段がまえのメーター回りやステアリングホイールなどは最新のホンダデザインモード。残念ながら、質感そのものはあまり高くない。

走りそのものは、過不足ないものだ。モーターのアシストを借りれば、十分な加速をみせるし、アイドルストップや気筒休止に違和感を覚えない。ハイブリッドを意識しない(そこが弱点になる可能性もあるが)のだ。これと言って楽しいわけでもないが、かといって不満があるというレベルでもない。よくできた乗用車というべきで、その普通さ加減も今の時代には合っている。ただし、他ブランドに比べて感じる目線の低さだけが、良好な視界と相まって、ドライブ気分を盛り立てた。189万円という価格設定に拍手ものだ。

今回登場した車、メーカーたち

ホンダインサイト

環境に優しく低燃費で新車時価格も抑えて登場

ライバルの車たち

トヨタプリウス

ハイブリッドカーの金字塔的存在

ホンダシビックハイブリッド

中古車で狙えばかなりリーズナブルな高性能

ホンダインサイト(旧型)

コンセプトカーのまんま登場したかのデザイン

トヨタプリウス(旧型)

初期型モデルは史上初の量産ハイブリッドとして注目

ホンダシビックハイブリッド(旧型)

レアな車として今後価値が上がる可能性も秘めている

フォトコレクション

写真:大きな車に見えるフロントマスク|試乗by西川淳
大きな車に見えるフロントマスク

FCXクラリティやオデッセイと同じような顔が与えられたため、大きな車に見えるが5ナンバーサイズに収まっている。空力特性に優れたボディのCd値は0.28とスポーツカー並み

写真:プリウスに似るのはやむを得ない|試乗by西川淳
プリウスに似るのはやむを得ない

フロントセクションはフィットから流用し、キャビンフロアから後ろを専用開発した。空力を考えればみなこのカタチになる、というプリウス相似形のようなシルエット

写真:未来感たっぷりのインテリア|試乗by西川淳
未来感たっぷりのインテリア

二段がまえのメーター回りやステアリングホイールなどは最新のホンダデザインモード。残念ながら、質感そのものはあまり高くない。ドライビングポジションは低めに感じる

写真:エコドライブをアシストする|試乗by西川淳
エコドライブをアシストする

オドメーター上部にエコドライブバーなるグラフ(走行中のみ)が表示されるほか、スピードメーター内の背景色も変化する。エコ走行はグリーンで、急加速中はブルー

写真:ガバッと開くハッチバック|試乗by西川淳
ガバッと開くハッチバック

ハッチバック根元の盛り上がりや、ブレーキランプ回りも空力のためのデザインが施されている。荷物の出し入れは大きな開口部ゆえに便利。荷室もたっぷり用意されている

Report / 西川 淳

クリックでタグの選択
最新ニュース
【試乗】新型 スズキ ハスラー|新開発エンジン&CVTで他の追随を許さないほどに完成されたクロスオーバーSUV軽(2020/02/17)
【発掘! あの頃の試乗レポート Vol.4 】1989年 日産 スカイラインGT-R|280ps、36.0kg-mの圧倒的なパワー!!180km/hにわずか15秒台で突入する(2020/02/17)
【発掘! あの頃の試乗レポート Vol.3 】1990年 三菱 GTO|280馬力を生かす4WDの走りが魅力!(2020/02/16)
【発掘! あの頃の試乗レポート Vol.2 】1990年 日産 パルサーGTI-R|超パワフルなのに安定した走り やはり230馬力はハンパじゃない(2020/02/16)
【試乗】新型 BMW X1|外見は迫力が増し、走りは繊細さが増したシティ派SUV(2020/02/15)

アクセスランキング

1
keep
【試乗】新型 ダイハツ ロッキー/トヨタ ライズ|狭い道や駐車がラクラクのコンパクトSUV(2019/12/17)
2
keep
【試乗】新型 トヨタ カローラツーリング|バンのイメージを払しょくするスポーツワゴン(2019/11/17)
3
up
【試乗】新型トヨタ ヤリス(プロトタイプ)|TNGAプラットフォームの中で最も優秀! トヨタらしい自動車づくりを感じた一台(2019/12/16)
4
keep
【試乗】新型 ホンダ ヴェゼル モデューロX|カスタマイズパーツによるさらなる進化を感じるヴェゼル(2020/01/19)
5
down
【試乗】新型 マツダ CX-30|デザインの考え方には疑問が残るが、スポーティながらも奥ゆかしさを感じるモデルだ(2019/12/06)
6
up
【試乗】新型 スバル XV|成熟が期待できるプラットフォームだけに、さらに先のマイナーチェンジも楽しみなモデル(2020/01/03)
7
keep
【試乗】新型 メルセデス・ベンツ GLE|走り、積載性、高級感を高次元でかなえるハイパフォーマンスSUV(2020/02/09)
8
down
【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross|末っ子モデルながら国産モデルでは到達できないクオリティが自慢の1台(2020/01/18)
9
keep
【試乗】ボルボ V40クロスカントリー|惜しまれつつも生産終了となったが、コンパクトモデルの中で最もプレミアムなモデルだと再認識した(2019/12/08)
10
keep
【試乗】新型 レクサス RX|静粛性と乗り心地がもう一段向上されたラグジュアリーSUV(2019/11/29)
ページトップへ戻る

お問合せプライバシーポリシー利用規約サイトマップ

CSLNV027