クルマニュース
スズキ ワゴンR《モデル概要編》 / navi
(2007/10/05)
ボクシーなスタイルと高いルーフで
快適空間を実現した軽トールワゴン

●コンセプト
それまでの軽自動車にない余裕の室内空間を実現
「小さくて小回りが利くぶん、室内が狭いのは仕方ない」という軽自動車の呪縛から、乗る人を解放したのがワゴンR。初代は従来の軽自動車にはなかった、背の高い角型デザインを採用することで、大人4人が余裕で座れ、かつ十分なラゲージスペースも確保できるパッケージングを確立した。その初代がH5年にデビューすると、軽自動車メーカーの多くはそのコンセプトに追随。その後、モデルチェンジのたびに広さ競争を繰り広げることとなった。
そんなワゴンRも現行モデルで3代目。コンセプトは継承されているが、初代と比べるとボンネットはさらに短くなり、キャビンは一段と広くなった。
バリエーションは前期型と後期型では異なるが、シンプル路線がFA、カジュアル路線がFB、FC、FX。さらにターボ仕様のFT、FS、RRが用意されており、F系のターボは実用型、RR系が高出力型となっている。
●メカニズム
4タイプのエンジンと3種類のミッションを用意
全モデルとも、直列3気筒のDOHC12バルブエンジンを搭載。NAのほか、低過圧ターボと高過給ターボ、それに直噴ターボの4種類が存在する。
NAエンジンには可変バルブタイミング機構が採用されており、トルク特性は低回転から高回転までフラットな印象だ。
低過圧ターボは、最高出力を抑える代わりにターボの立ち上がりを速め、実用域での使いやすさを向上。一方、高過給ターボは自主規制上限の64馬力を発生するハイパワータイプだ。
直噴ターボは、ガソリンの筒内直接噴射とターボを組み合わせたエンジン。なお、後期型のターボ車は直噴のみとなる。トランスミッションは4AT、5MT、CVTの3種類。CVTは後期型になって追加設定された。
サスペンションはフロントがストラット、リアがツイストビーム式。先代と形式は変わらないが、左右のロワリンク支持部を結ぶ補強板が追加されている。
●エクステリア&インテリア
多彩な収納スペース&シートアレンジが魅力
3代目ワゴンRは、初代の骨太なデザインコンセプトを継承しながらも、フロントマスクやランプ類のディティールで新鮮さをアピールしている。
フロントマスクは、エッジを強調したシャープな印象。その一方で、ボディサイドはフェンダーフレアを目立たせたデザインとなり、若々しさと躍動感を巧みに同居させている。
インパネは横方向に広がりのあるデザイン。前席はベンチ式で、AT車はコラムシフトとなるためサイドウォークスルーが容易に行える。助手席シートクッションを起こすとバケツ式の物入れになるなど、収納は多彩。
リアシートは左右独立して135mmスライドができるほか、リクライニングも可能。背もたれを前に倒すだけでシートクッションも下降するため、ワンアクションでフラットなラゲージが完成する。助手席もダブルフォールディングができ、スキーなどの長尺物も積載可能だ。
●インプレッション
パワフルさを望むなら直噴ターボ搭載車を
3代目になり大きく進化したのがドライブフィール。リアの安定感が増し、先代まで曖昧さのあったステアリングフィールはダイレクト感のあるしっかりしたものになっている。
同カテゴリーの中では車重が軽いため、市街地ならNAエンジンでも不足は感じられない。バランスが良いのは、後期型で姿を消した低過圧ターボエンジン搭載車。低速からおだやかにターボが利くので発進直後からトルク感があり、ターボに見られがちな急にパワーがアップするような扱いにくさはない。直噴ターボはパワフルで、リッターカー以上の力強さを感じる。
バイヤーズガイド
■狙い目グレード
全体の半分以上を占める新車同然の物件を狙え!
できる限り予算を抑えたいなら、H16年式から。H15年式よりも流通量が多いため、低価格の物件が探しやすい。なかでも全体の5割以上を占めるFXがオススメ。特にこだわらないなら、最も物件数が多いH17年式をチェックしよう。大半は未使用車のため、新車同然の物件を入手することが可能。ちなみに、H16年式にも未使用車はわずかに存在している。H17年式よりも相場が下がるので、こちらを探してみるのもいいだろう。
■購入時のチェックポイント
できる限り試乗して乗り心地を確認したい
リコール情報で対象件数が多いのは、エンジンコントロールユニット内のICが破損する恐れがあるというもの。これは、不適切な配線回路によって生じるもので、H15年9月からH16年6月に生産された車両の一部に見られる。該当する場合は、整備手帳で改善されているかを確認しよう。また、エアロパーツ搭載車やローダウンされた物件も多い。これらは下回りをのぞき込んだり、足回りのヘタリ具合をチェックしておこう。

↑ボクシーなスタイルを採用。より力強さを表現するべく、センターピラーを直立させている。ホイールハウスも張り出したことで、安定感もアップ

↑サイドシルやリアバンパー下部の巻き込みを抑えたことで、どっしりとした安定感を表現。リアコンビランプは大型化され、被視認性が向上している

↑緩やかな弧を描き、空間に広がりを感じさせるインパネ。メーターは大径の丸型タイプを採用する。サイドベンチレーターグリルはシャット機能付き

↑助手席の座面を引き上げ、シートバックを前に倒せば長尺物も積載できる。ダブルフォールディングリアシートも採用され、多彩なアレンジが可能

↑ハイパワーな直噴ターボ搭載車なら、上り坂や高速道路の合流などでもストレスを感じない。低燃費なのも美点だ
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