クルマニュース
スバル フォレスター《モデル概要編》
(2007/11/02)
重量バランスに優れた独自の
レイアウトが高い走破性を実現

●コンセプト
オンオフを問わない高い走行性能を誇る一台
クロスオーバーSUVというコンセプトを国産車で最初に打ち出したのが、スバルフォレスターだ。プラットフォームは旧型インプレッサがベース。大径タイヤを履かせ、最低地上高をクロスカントリー4WD並みの200mmに拡大し、専用のワゴンボディが与えられている。キャッチコピーは「The Best Of Both 」。インプレッサ譲りの卓越したオンロード性能と、一般ユーザーが遭遇するであろう悪路ならば不安なく走破できる走破性を両立している。
アメリカで好評を博した初代モデルはH9年のデビュー。今回紹介する現行モデルはH14年デビューの2代目となる。標準モデルのほかに、車高を40mm下げてオンロード性能に特化させたクロススポーツや、2.5Lターボエンジンを搭載したSTIバージョン、アウトドアブランドとコラボレートしたL.L.Bean仕様など、バリエーションが豊富に用意された。
●メカニズム
3種のエンジンを用意し駆動方式は4WDのみ
スバル伝統の水平対向4気筒エンジンを縦置きに搭載し、トランスミッションからプロペラシャフト、リアデフまでを車両の中心線に一直線配置したシンメトリカル(左右対称)4WDレイアウトを採用。重量バランスの良さが生みだす走りは、横置きFFベースのライバル他車とは一線を画したものだ。
エンジンバリエーションは3種類。基本グレードには2LのSOHC、上級グレードには2LのDOHCターボ、STIバージョンには2.5LのDOHCターボを搭載。ターボエンジンはいずれもハイオク仕様。
駆動系はフルタイム4WDを採用。トランスミッションの種類でシステムが異なり、4AT車は多板クラッチを電子制御するアクティブトルクスプリット方式、5MT車は機械式センターデフ+ビスカスLSD方式となる。リアデフには全車ビスカスLSDが装備され、滑りやすい路面での走行性能が高められた。
●エクステリア&インテリア
直線基調のフォルムで初代のイメージを継承
伝統的なクロスカントリーSUVを思わせるボクシーなフォルムが、エクステリアの特徴だ。それでいて車高は高すぎないため、ルーフキャリアやルーフボックスの使い勝手も良い。ブリスター調のリアフェンダーは、初代から引き継ぐデザインアイデンティティだ。フロントマスクはH17年1月のマイチェン前後で異なり、前期型は大きなヘッドランプがにらみを利かせるデザイン。後期型はフロントグリルが強調され、押し出し感の強いものになっている。
サイドドアはサッシュレス(窓枠のない)タイプ。ガラス面積を大きく取れるだけでなく、視界を犠牲にせずにボディ骨格を太くすることができるため、剛性向上にも役立っている。
後席レッグルームは初代モデルより20mm拡大されているが、現在の水準からすると広いとは言いがたい。後席の使用頻度が高い人は、購入の際に許容範囲かどうかチェックすべし。
●インプレッション
しなやかで懐の深い走りが楽しめる後期型
フィーリングは前期型と後期型で異なる。足を固めてロールを抑え込むのが前期型。一方、後期型はロールを許しつつ、ストロークを生かしてロードホールディングを高めている。
また、後期型はリアサス回りの剛性が高められたことで、スタビリティが向上して乗り心地はより良好に。標準グレードはもちろんのこと、足の硬いSTIバージョンも後期型が良い。
2Lの自然吸気エンジンは、後期型からエグゾーストマニホールドが等長等爆式に変更。これにより、低中速トルクが増強された一方で、排気音の独特なドロドロ感は消滅している。
バイヤーズガイド
■狙い目グレード
予算に余裕があるのならH17年式以降から選べ!
H17年1月以降の後期型は足回りが改良され、乗り心地が向上している。流通量が豊富だし、H17年式なら140万円台から探すことも可能だ。予算を抑えたい場合はH14年式を。ラインナップが出揃っていないが、流通量が多く相場も安い。
■購入時のチェックポイント
特にAT車は要チェック!できれば試乗して確認を
耳にしがちなのはATの不具合。変速時、不自然なショックが起こることもあるので、可能な限り試乗したい。このほか、H14年1月〜H15年8月に生産された一部車両は、アクセルペダルの不具合がサービスキャンペーンの対象となっている。

↑Aピラーからルーフへの流れが、スマートな動的イメージを演出。ホイールアーチからのキャラクターラインにより、たくましさも強調されている

↑六角形のリアゲートと三角形のリアコンビランプが、機能的ですっきりした後ろ姿を形成する。荷室部地上高は690mmで、荷物の積み下ろしが容易

↑インパネとドア上部にディンプルパッドを施したほか、センターパネルはメタル調。さらに独立3眼式メーターを採用するなど、スポーティな印象だ

↑パワートレインを一直線かつ左右対称に配置し、理想的な重量バランスを実現。優れた操舵性と走行安定性で、ハイポテンシャルな走りを可能とした

↑前期型はコーナリング時にアクセルオフにすると、テールが振られる印象だ
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