クルマニュース
トヨタ クラウン《モデル概要編》 / navi
(2008/01/25)
スポーティー感を増しオーナーの若返りに成功
従来のイメージを払拭した高級セダンの代名詞

●コンセプト
ゼロからのスタートで保守的な印象をすべて払拭
クラウンは日本初の純国産乗用車としてS30年に発売されて以来、12世代を重ねてきた。「王冠」を意味するその名のとおり、常に国産オーナーカーの最高峰として君臨。一時はセルシオにその座を譲ったものの、レクサスブランドができたことで、トヨタブランドのオーナーカー最高峰に返り咲いている。12世代目のキャッチコピーは「ゼロ・クラウン」。日本的な格調高さを前面に押し出したクルマ作りは時代の変遷とともに色あせ、オーナーの世代交代が進まなくなった。これを受け新たな高級車像をゼロから再構築したことを表している。
豪華で安楽なことを最重要視してきた以前の路線を改め、高い質感で贅沢さを表現。重厚感よりスポーティさを強調したデザインに加え、安楽な乗り味ではなく欧州車的なしっかりとした走りを与えている。これにより、若い世代からの支持も獲得。オーナーの若返りに成功した。
●メカニズム
3種類のエンジンに5ATと6ATの組み合わせ
エンジン排気量は2.5L、3L、3.5Lの3種類が設定されており、いずれもV6DOHC。エンジンの搭載位置をやや後ろに設置することで、前後の重量バランスを53:47として操縦性能の向上を図っている。3.5Lはアスリート系専用となり、直接噴射とポート噴射を併用する最新のエンジン。232kW(315ps)を発生するハイパワー仕様で、レクサスIS350やGS350にも搭載されている。
トランスミッションはすべてAT。2.5Lエンジンの前期型および同4WD仕様が5速となるほかは、6速が採用されている。4WDは機械式センターデフに電子制御LSDを併用するフルタイム方式で、3.5L車を除く一部のグレードに設定された。
フロントサスペンションはダブルウィッシュボーン式、リアサスペンションはマルチリンク式を採用。ダンパーは、超微低速域から正確な減衰力を発生する単筒式となっている。
●エクステリア&インテリア
躍動感のある外観と上質な印象でまとめた内装
「書の勢い」をイメージしたというボディサイドは、筆の毛先が作る自然な曲線と、思いきりの良い筆運びによる勢いのある直線で構成。力強いショルダーを設けたボディサイドには躍動感があり、ダイナミック性能の高さを視覚的にも訴えかける。サイドウインドウは後方に向かって切れ上がったデザイン。後輪周辺のパネル面を大きくしたことで、後ろ足で蹴り出す力強さを巧みに演出している。
フロントマスクはスラントが強くなり、ヘッドランプのグラフィックスはシャープで若々しい印象だ。旋回時にカーブの内側を照らすAFS付きディスチャージランプは、全グレードに標準装備。このほか、赤外線暗視装置を利用し、ヘッドランプの照射範囲外の映像をフロントガラスに映し出すナイトビューがオプション設定されている。
内装色はグレー、アイボリー、ブラックの3種類があり、アイボリーはロイヤル系、ブラックはアスリート系のみの設定。木目調パネルは茶と黒の2系統だ。
本革シートはアスリートのGパッケージのみ標準。それ以外はオプションで設定されている。
●インプレッション
スポーツ走行を望むなら3.5Lエンジン車を狙え!
従来に比べて操舵力が増し、しっかり感の出たステアリングフィールは、積極的にドライビングを楽しむ気にさせてくれる。コンフォート系のロイヤルでもドライバーの意図通りにクルマが動くようになった半面、乗り味は従来より硬め。この点はH17年のマイナーチェンジで改善されているので、乗り心地志向の人は後期型がオススメだ。アスリートはドイツ車的にダンピングが利いており、操縦性能を重視した設定。速度が上がるにつれてフラット感が増すが、市街地ではやや硬く感じられるシーンもある。3.5Lエンジンの加速力はスポーツカーに匹敵。
バイヤーズガイド
■狙い目グレード
デビュー時でも充実した装備で満足度は高いはず
H16年式は流通量が最も豊富なため、価格がこなれている。上級装備がどうしても欲しいというのでなければ、量販グレードのロイヤルエクストラでも十分満足できるだろう。とことんまで走りを追求するなら、やはりH17年式以降に登場したアスリートの3.5L車がオススメだ
■購入時のチェックポイント
ナビやMDプレイヤーなどの動作チェックも怠りなく
電装系のトラブルが希に聞かれるため、動かせるものはすべて動作確認をしてみよう。また、アスリートはロイヤルに比べ、エアロパーツなどを施した走り屋系物件も多い。サスペンション類のチェックはもちろん、できれば試乗して乗り心地なども確認しておきたい。
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